転載元 : http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1391226036/ 1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/01(土) 12:40:36 ID:CmUzTX5w ???年 ベルトルト「……僕が憎いんじゃなかったの」 エレン「憎いさ。言ったろ、お前のことはなるべく苦しめてから殺すって」 ベルトルト「なら、君、自分が今何を言ったかわかってる?」 エレン「ああ。勿論」 ベルトルト「そう……じゃあ、僕の聞き間違いかな。なんせ満身創痍だからさ、ちょっと音が遠いんだよね」 エレン「だろうな。実はオレも、少し目の前が霞んでてよ」 ベルトルト「僕が誰かちゃんと見えてる?」 エレン「正直、ちゃんとは見えねぇが、お前が誰かはわかってるぞ。第一、オレがお前を間違える訳ないだろ」 ベルトルト「まあ、そりゃあ……そうだろうね」 エレン「だから、さっきからそう言ってるだ ろ」 ベルトルト「ごめんって。やっぱり僕の聞き間違いみたいだ……もう一回、さっきの言ってもらえる?」 エレン「何回でも言ってやるよ。……なあ、オレと一緒に生きよう、ベルトルト」 ベルトルト「……はぁ?」 2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/01(土) 12:42:15 ID:CmUzTX5w その日、人類はついに勝利した。 世界の謎とそれにまつわる王政の闇が暴かれ、白日の下に曝された。 何十年、何百年と追い求めた真実を手にした人々は、自由の翼をはためかせ、壁の外へと飛び出して行った。 3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/01(土) 12:44:25 ID:CmUzTX5w そんな感じのIF設定。ベルトルトとエレンメイン 捏造とかネタバレとかご都合展開とかなんでもあり。 4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/01(土) 12:47:24 ID:CmUzTX5w 旧調査兵団本部 裏庭 エレン「……お前、ほんとよく飽きねえな」 ベルトルト「飽きないというより……他にすることがないから」 エレン「つっても、そういう地味な作業、昔っから得意だったろ」 ベルトルト「そういう君は、細々した作業は苦手だったよね。不器用って訳じゃないのに」 エレン「性に合わないんだよ」 全てが終わった後、僕とライナーは調査兵団に身柄を預けられることになった。 人類最強の兵士長とその後継者(本人は不本意そうだけど)の傍に置いておけば、すぐに対応できるからという理由らしい。 以来僕は彼らと一緒に、街から離れた森の中にある旧調査兵団本部で、家畜や壁外から持ち帰った植物を育てながら暮らして――もとい、隔離されていた。 エレン「ふあ……」 ベルトルト「眠いなら、中戻って寝てれば?」 エレン「そういう訳にもいかねぇだろ……この後、来月の壁外調査の話をしに、兵長たちが来ることになってんだし」 ベルトルト「ねえ、それ、僕も行かないと駄目なの」 続きを読む