転載元 : http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1393914052/ 1 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/04(火) 15:20:52 ID:ZPJg1MEU 男「またかよ(笑)本当に好きだな」 女「ここのクリームソーダは格別なのさ。君も飲んでみればいいのに」 男「俺はあんまり炭酸飲んじゃダメなの。何回も言ってるだろ」 女「野球選手も大変なもんだね。食事制限が当たり前の全寮制なんて酷だよ」 男「仕方ないさ。上手くなるためにはな」 女「だからと言って喫茶店に来るのにも一苦労だなんてちょっとあんまりだよ」 男「まあな。でも高校によっては恋愛すら認められてないところもあるからな。うちはマシな方だよ」 女「そんなもんかね」 2 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/04(火) 15:24:30 ID:ZPJg1MEU 女「ところでどうなんだい?その部活動の方は」 男「ん?あ、あぁ調子は上々だよ。県大会も順調に勝ってるしこのままなら今年も甲子園に出られそうだ」 女「そりゃまあ君の高校は常連校だからね。私が聞きたいのは君の調子だよ」 男「お、俺?そんなもん聞くまでもねぇだろ。一年の時からレギュラーなんだから」 女「そうかい。そりゃよかった」 男「お前の調子はどうなんだ?何か変わった事はあるか?」 女「私は特に何も変わってないよ。まあ強いて言うならこの生活にも慣れたってことかな」 男「そんな悲しいこと言うなよ」 3 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/04(火) 15:25:35 ID:ZPJg1MEU 女「悲しいことじゃないよ。絶望から立ち直ったんだから寧ろ喜ばしいことだと思う」 男「ま、まあそうだけどさ」 女「そうだよ。それに殆ど見えない分聴覚が研ぎ澄まされてきていてね。人間ってのは偉大なもんだよ」 男「女...」 女「なんだい?」 男「俺が稼いで少しでもいい医者見つけてやるからな...」 女「ふふっ、先の長い話だね。ありがとう」 4 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/04(火) 15:26:20 ID:ZPJg1MEU 男「よし家に着いたぞ女。今ドアの前だからな」 女「いつもすまないね。今からまた遠征だと言うのに」 男「気にすんなよ。いつものことだろ」 女「そうかい、それじゃ気を付けて行ってくれたまえ」 男「ありがとう、行ってくる。応援待ってるからな」 女「あぁ、任せてくれ。期待してるよ」 男「じゃあな」 男「.....」 男「結局言えなかったな...」 続きを読む