転載元 : http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1395333646/ 1: ◆kvQQiMAh9w 2014/03/21(金) 01:40:46 ID:jomqOymA ――本能寺学園の瓦礫の上―― 皐月「……流子……。そこに……いるの…か…?」 流子「喋るな!出血が余計ひどくなるだろ!すぐにマコのトーチャン探してくるからじっとしてろ!!」 皐月「……。もういい……。どうせもう……私はもたん……。もう、目も見えないようだからな……」 流子「何言ってんだよ!!!天下の鬼龍院皐月がこんな所でへこたれてんじゃねえ!!」 流子「せっかく羅暁も針目縫も倒したのに……!なんでっ……!!」 皐月「充分じゃ…ないか……。私たちは……お前は……よく、やったよ……」 流子「だから喋んなって!絶対助けてやるから!!」 皐月「お願いだ流子、聞いてくれ……。最期、に…私を……ね」 グサッ 皐月「うぐぁ…!ぁ……」 流子「…!!……さ、皐月!!!」 「まったく二人とも油断しすぎだよぉ! ねー? 羅暁さまぁ☆」 「ふふふ……まあそう言ってやるなグランクチュリエ。なかなか美しい光景だったじゃないか」 流子「ああ……あ……。 なんで、また……もう、いやだ……」 2: ◆kvQQiMAh9w 2014/03/21(金) 01:44:35 ID:jomqOymA ――裸の太陽丸 纏流子用個室―― 流子「!!」ガバッ 流子「……。……夢……だよな……?」ハァ… 鮮血「どうした流子。汗の分泌量が少し多いぞ。嫌な夢でも見たか?」 流子「あ、ああ……。そんなところだ。でもまあ、夢だ。もう覚めたから大丈夫だ。鮮血」 3: ◆kvQQiMAh9w 2014/03/21(金) 02:17:58 ID:jomqOymA 鮮血「ならいいんだが……。本能寺学園への攻撃予定時まで、まだ少し時間はある。仮眠が取りづらいならいっそのこと甲板に出て風を浴びるのもどうだ?」 流子「そうだな、それも…」 コンコンッ 流子「ん? マコかー? なんか用かー?」 『裁縫部の伊織です。あなたに用があります』(ドア越し) 流子「(えっと誰だっけ…?)え、えっと…どうぞー……」 伊織「失礼します」ドアガチャ 鮮血「マコがノックなどする訳ないだろう流子」 流子「ハハハ。それもそうだな!」 伊織「……?」キョトン 流子「あ……。いや、何でもねえよ」 4: ◆kvQQiMAh9w 2014/03/21(金) 02:38:45 ID:jomqOymA 流子「で、なんだい用って?」 伊織「…先ほど神衣『純潔』の仕立て直しが終わりました。しかし念のため純潔をもう一度点検しようと思います。それにはぜひ鮮血に比較対象としてのデータを採らせてもらいたい。また鮮血の生命繊維を一部必要とするでしょう」 伊織「だから鮮血とそのパートナーである流子さんに、鮮血をお借りする許可を頂きに来たのです」 流子「ははーんなるほど。技術屋さんは大変だねえ。分かったよ行くよ」スクッ 伊織「いえ。今回は鮮血だけに来ていただきたい。その、純潔があなたの……生命繊維に反応する可能性があります……」 流子「……。そ、そうか……。お前一人だけどいいか?鮮血」 鮮血「私は構わんが。むしろ流子、私が行ったらお前は一人になるが、寂しいだろう?」 流子「だーからいちいちうっせー服だなお前は!!子供じゃあるめえし!!」/// 伊織「……」 流子「あ……。鮮血はいいって言ってるし、私も別にいいよ。貸すよ」 続きを読む