475: 名無し三等兵 ID:gf+XwN4D 28 :おさかなくわえた名無しさん :01/12/10 13:37 ID:Rd3fMM0P 小学校に上がるまえに祖父が亡くなった。 祖父は戦争中に列車事故にあい、片足を切断していたけど 今のように高品質な義足のない時代に 重たい義足をつけて杖をつきながら、私や弟を可愛がってくれていた。 何時の頃からか家の仏壇の前には 祖父の命日頃になる高価なお線香と共に一通の手紙が添えられていた。 やがて祖父が亡くなってから25年は過ぎ、私も結婚し子供も出来た頃 長年同じように仏壇に供えられる手紙の疑問を母に尋ねてみた。 その手紙とお線香は祖父の戦友であった人からの毎年の贈り物だったそうだ。 添えられる手紙もその人がまるで祖父が生きているかの如く語りかけているような 読む人が涙を流さずにはおれないほどに、切々と心情を達筆な字で 便箋にびっしりと書き綴ってあった。 続きを読む