459: 確か15連隊@高崎 ID:aYvppfGJ 漏れの祖父は対照的な二人であった。 母方の祖父は南方へ逝った。 漏れが幼いときに死んでしまったのであまり詳しい話は知らない。 お酒を飲んでよく戦争の話をしてくれた。 「おじいちゃんはね、戦争に行って闘ったんだ。 機関銃の弾帯をね、隣で送っていたんだ。 最後の戦闘の時に、米軍の弾がお尻に当たったんだ。 撤退の時、負傷したおじいちゃんを戦友が担いで海岸まで運んでくれた。 輸送の潜水艦が着くまで砂浜で休んでいたんだけど、あまりにも苦しかった。 戦友の遺体が埋められている砂山を、枕代わりにして休んでいたんだ。 敵の攻撃のさなか、やっと潜水艦が到着した。 おじいちゃんは戦友に『俺は置いていけ、早く乗り込め』と言ったんだけど 戦友は『そんなこと出来るか』と言って、最後に残ったおじいちゃんを潜水艦に乗せてくれた。 おじいちゃんやおまえがいるのはその戦友のおかげなんだよ。」 その後、その戦友が亡くなるまで、彼のふるさとから「高菜茶漬け」が送られてきた。 未だに俺はその高菜茶漬けを食っている。 続きを読む