転載元 : http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1395399541/ 1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/21(金) 19:59:01 ID:68Kz5Gfw エルー「この手錠、何ですか!? どこ触ってるんです!?」ガチャガチャ キリ「暴れるなよ、暴れるな」グイグイ エルー「ちょっ…と!」バキッ キリ「いだっ!」ドタンッ キリ「な、何も頭殴らなくてもいいじゃないか…」ズキズキ エルー「自業自得でしょ! 人が寝てる間に、何してくれてるんですか!」 2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/21(金) 20:00:49 ID:68Kz5Gfw エルー(ん? 寝てる間?) エルー「キリさん。私夕方に貴方のお手伝いしてた途中から、記憶がないんですが」 キリ「あんたの飲み物に入ってた睡眠薬がよく効いたみたいだ。いやー、俺も手先が器用とはいえ作るのには苦労を…」 エルー「……」 キリ「すみませんでした」 エルー「はぁー…とにかく、この手錠外してくださいよ」 キリ「うん」カチャカチャ エルー(…なんで、こんな事したんですか) トロイの特効薬が完成し、根絶が始まっている今の世界 私たち二人は小さな家で、新しい生活を始めていたのだが…… 3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/21(金) 20:04:01 ID:68Kz5Gfw 翌日 エルー「――ということがありまして」 スイ「なんであたしに相談すんだよ」 エルー「身近ですぐに相談できる人っていったら、スイさんしかいなくて」 スイ「あーあー分かった分かった、皆まで言わんでいい」 スイ「お前のダチ、今じゃ国中を駆け回ってるんだろ? トロイをひとつ残らず根絶やしにするためによ」 エルー「はい」 『もう十分、貴方たちは働いてくれた。後は私たちに任せて休んでくれればいい』 『ありがとう』 エルー(そう、シスター・マーサも皆も言ってたけど。こんな日々じゃ…) スイ「キリの野郎が変な行動取ったのは、昨日が初めてだったのか?」 エルー「いえ、今までにも何度かあって。ほとんど要領を得ないことばっかりで」 スイ「やっぱりな」 エルー「何か、知ってるんですか?」 4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/21(金) 20:06:04 ID:68Kz5Gfw スイ「お前ら二人が一緒に住むようになってから、一週間経ったときの頃だっけな」 キリ「スイ、少し喧嘩してほしい」 スイ「は?」 キリ「いいから、ほら構えろ」アチョー スイ「…いきなり何のつもりか知らねーけど、あたしはもう昔のあたしじゃないんだ。むやみやたらと喧嘩染みた真似は」 キリ「来ないならこっちから行くぞ!」ブォン! スイ「!」バシッ キリ「さすがだな、腕は鈍ってないみたいだ」ニヤ スイ「お前なあ…!」 続きを読む