転載元 : http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1468342674/ 1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/13(水) 01:57:54.39 ID:kDJppMeS0 小町「ぬくもり」 の続きです。 拙い文章ですが、暇つぶしがてら読んでやってください。 俺ガイル 小町主体のお話 地の文あり おかしなところ多々あるかも 深夜のノリと勢いで書いたのでクオリティはお察し 2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/13(水) 01:59:07.14 ID:kDJppMeS0 お兄ちゃんとのお出かけの翌日。 心機一転し、勉強に精が出るであろう今日。私は布団にもぐっています。何故なら―――― 「ぅえっきし!!!」 ――――――風邪を引きました。 ――朝―― いつもと同じ時刻に目覚ましが鳴る。 今日はやけに音が頭に響く。一刻も早くそれを止めようとするが体がだるくて腕に力が入らない。 悪戦苦闘し、やっとの思いで目覚ましを黙らせて起き上がる。 布団を捲ると溜まっていた熱気が外に逃げて行った。そのせいか冬なのに涼しく感じる。 違和感を感じパジャマに視線を落とすとパジャマが汗で濡れてしまっていた。ベタベタして気持ち悪い。 「シャワー浴びよ……」 重い体を引きずるようにして1階へ向かった。 3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/13(水) 01:59:32.85 ID:kDJppMeS0 1階に下りると朝からマッ缶を飲んでいるお兄ちゃんがいた。 「おはよお兄ちゃん……」 「おお、おh……。おいどうした小町、顔真っ赤だぞ!?」 お兄ちゃんが缶を置いて慌ててこっちに寄ってきた。自分のおでこと小町のおでこに手を合わせ体温を比べる。 手が冷たくて気持ちいい。あとこの温度の測り方も小町的にはポイント高い。 「お兄ちゃん、今小町汗凄いからシャワー浴びたいんだけど…」 「馬っ鹿お前、こりゃ風邪ひいてるぞ。シャワーなんて浴びてる場合じゃない」 「マジ!?だから体だるかったり汗凄かったんだ…」 「風邪の症状出てるじゃねえか…。タオルとか持ってくるからそこの椅子座って体温はかってろ」 「うん、有難うお兄ちゃん」 体温計を脇に挟んで椅子に座る。 お兄ちゃんがタオルや氷枕などを用意するため走り回っている。その慌てっぷりから本当にシスコンだなと改めて思う。 小町のためにお兄ちゃんがあんなに慌てて、一生懸命動いてくれてるってだけで嬉しくなる。 小町も大概ブラコンだなぁ…。お兄ちゃん離れはまだまだ先になりそう。 そんなことを考えているうちに体温計が鳴る。 「小町、何℃だった?」 「37.6℃」 「じゃあそこまで酷くはないか…。今日はもうゆっくりしとけ。寝ろ。階段上れるか?」 足元が少しふらつくが上れない事はない。でもここは妹として甘える権利を行使する! 「ちょっとしんどいかも…。お兄ちゃん、おんぶして」 「任せろ。気分悪くなったら遠慮せず言うんだぞ」 おんぶなんて小さいころにしてもらったっきりだ。あの時より小町も大きくなったのにお兄ちゃんの背中は大きく見えた。 首に抱き着きゆっくりと体重をかけていく。すると太腿を持たれ、ひょいと背負われてしまった。 何だかいつもよりお兄ちゃんぽいっていうか、男らしいっていうか。変な気分。 4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/13(水) 02:00:04.61 ID:kDJppMeS0 「ほい、座れ」 お兄ちゃんが優しくベッドに座らせてくれる。 「下から色々取ってくるから、横になっとけ」 そう言って部屋を出ていく。扉はゆっくり閉めたものの、勢いよく階段を下りる音が聞こえてくる。やっぱりちょっと抜けてるんだよね。 ゆっくり寝転び布団をかけるがすぐに暑くなり剥がしてしまった。 左右に寝返りを打ち、暑さに悶えているとお兄ちゃんが戻ってきた。 「こら小町、ちゃんと布団きとけ」 「あづい~……」 「ほら。タオル持ってきてやったから汗拭け。外で待ってるから拭けたら呼んでくれ」 「ん、分かった」 続きを読む