転載元 : http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1553080356/ 1: レッドスター ◆kRM.QKBezY 2019/03/20(水) 20:12:37.10 ID:0WUIL72l0 杏「ありがとねぇ……わざわざ合同練習に付き合わせちゃってさ」 まほ「なに……問題ない。私たちとしても貴方たちのチームからは学ぶべきことが多い」 まほ「私たちはディーガを含め強固な戦車をいくつも保有しながら大敗を喫した」 まほ「それはきっと大洗に私たちの知らない強さがあったからなのだろう」 まほ「だからこそ今回の合同練習。私たちとしても大いに学ぶことがあった」 杏「相変わらず固いねぇ」 まほ「む、そうだろうか」 杏「そんなに畏まらなくてもいいってまあそれがまほちゃんの魅力なんだろうけどさ」 まほ「ま、まほちゃん」 まほ「西住流ならば何事にも真摯に取り組むそれが教えだからな」 まほ「そういった息抜きには慣れていないんだ」 みほ「あ、お姉ちゃん」 まほ「みほ……。今回もなかなかの活躍だったな」 みほ「ありがとう。今日はお姉ちゃんは戦わなかったけど」 まほ「もうすぐ私はドイツに行く。今は私が隊長をするよりエリカに任せた方が良いだろう」 エリカ「隊長……申し訳ありません! また負けてしまって」 まほ「ああ……エリカか」 まほ「西住流に敗北は許されない」 エリカ「うぅ……」 まほ「だが私はその考えは些か古いと考えている」 まほ「継続高校の隊長の言葉を真似するわけではないが」 まほ「失敗したとしてもそこから何か学べれば問題ない」 エリカ「……隊長」 みほ(自分だって留学で色々大変なはずなのにエリカさんを勇気づけるなんて) みほ(やっぱりお姉ちゃんはかっこいいなぁ) まほ「そうだ……みほ。久しぶりにお前の家に行ってもいいか?」 みほ「え? 私の家?」 まほ「もうじき会おうとしても会えなくなるんだ。最後にゆっくり話がしたい」 みほ「うん……いいよ。私もお姉ちゃんと沢山話したいことがあるし」 2: レッドスター ◆kRM.QKBezY 2019/03/20(水) 20:32:40.42 ID:0WUIL72l0 みほルーム みほ「じゃあお姉ちゃんは寛いでてね。お茶用意してくるから」 まほ「ああ……すまない」 みほ(久しぶりのお姉ちゃんとの会話) みほ(正直ちょっと緊張する) みほ(でも……やっぱり私お姉ちゃんのこと好きだから話し合わないと) みほ「お姉ーー」 まほ「ばぶぅぅぅぅ!?」 みほ「ひぃぃ!? 何? 何が起きてるの!?」 まほ「おぎゃぁぁあぁぁああぁぁ」 みほ「え、お姉ちゃんが抱きついてきて……」 まほ「ママ! ミルク!」グイグイ みほ「ちょ……哺乳瓶を押し当てないで」 まほ「バブゥゥ!」 みほ「お姉ちゃんステイ! お姉ちゃん落ち着いて」 まほ「すまない驚かせてしまったか?」 みほ「急に戻った!?……」 3: レッドスター ◆kRM.QKBezY 2019/03/20(水) 20:33:24.07 ID:0WUIL72l0 まほ「それでまず何が聞きたい?」 みほ「え、えっと……お、お姉ちゃん……その手に持っているのは何?」 まほ「これは哺乳瓶とガラガラだな」 みほ「なんでそんなもの持ってるの……?」 まほ「そんなの決まってるじゃないか」 まほ「お前をママにしに来た」 みほ「えぇ……」 みほ「ごめんね? お姉ちゃんの言ってることよく分からない」 4: レッドスター ◆kRM.QKBezY 2019/03/20(水) 20:36:33.15 ID:0WUIL72l0 まほ「よくよく考えてみれば私の人生。ずっと誰かに頼られてばかりだった」 まほ「西住流の後継者ということもありお母様からは厳しい教育同学年や後輩からは羨望と嫉妬の眼差しに晒され続けてきた」 みほ「お姉ちゃん……ごめんなさい。私がもっとしっかりしていれば」 まほ「別に気にしていない。お前が悲しむようなことじゃないさ……」 まほ「しかしそんな生活をすれば誰かに甘えることなど出来るはずがない」 みほ「え、えっと……つまり」 まほ「つまり私にはママが必要だということだ」 みほ「えぇ……」 続きを読む