転載元 : http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1487066068/ 1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/14(火) 18:54:28.33 ID:qvXW1MV20 ※注意事項※ このSSはアイドルマスターシンデレラガールズの二次創作です。 続き物ですので、過去作(【モバマスSS】あやかし事務所のアイドルさん【文香(?)】、【モバマスSS】続・あやかし事務所のアイドルさん)を先に読んでいただければ幸いです。 登場するアイドルの多くが妖怪という設定になっております。 それでも構わない、人外アイドルばっちこい!という方のみご覧下さい。 2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/14(火) 18:54:54.33 ID:qvXW1MV20 むかしむかし、ある所に文香という読書好きの妖怪がおりました。 日陰者を自称し、人生の大半を引きこもって生活していた文香でしたが、小さなきっかけから彼女の生活は激変してしまいます。 今回はそんな文香の新しい日常のおはなしです。 3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/14(火) 18:55:23.89 ID:qvXW1MV20 あやかし事務所のアイドルさん 第3話:文香と新生活と次へのステップ 4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/14(火) 18:57:51.30 ID:qvXW1MV20 カッチ…カッチ…チッ、ジリリリリリリリリリリ!! まだ真っ暗な明け方、とある女子寮の一室で目覚まし時計が鳴り響きます。 「ふあ……」 あくび交じりにベルを止め、もそもそと布団から這い出てきたのは文香でした。 意外かもしれませんが、文香の一日は朝日が昇る前に始まります。 初めてのダンスレッスンでノックアウトされてから、このままではいけないと早朝ランニングを始めているのです。 最初は1km走るだけでいっぱいいっぱいでしたが、少しずつ走れる距離も伸びてきました。 寝間着から愛用のジャージに着替えてスポーツドリンクを取りに食堂へ向かうと、先客が優雅なティータイムを楽しんでいました。 5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/14(火) 18:58:32.20 ID:qvXW1MV20 「あら、おはよう文香。随分早起きね」 「おはようございます。奏さんは夜更かし……いえ、この場合朝更かしになるのでしょうか?」 「ふふっ、呼び方なんてどちらでも構わないのに。相変わらず生真面目ね」 ティーカップを傾けながら微笑む姿は一枚の絵画の様です。 「その恰好、今日も朝からランニング?」 「ええ、早くレッスンについていけるようになりたいので」 「そうね、アイドルっていうと華があるように思われるけれど、実際には体力勝負な場面も多いから。でも無理はし過ぎないように、ね」 「はい、気を付けます」 冷蔵庫からスポーツドリンクを取り出し、タオルと一緒にポーチに入れて準備完了です。 「それでは行ってきます。奏さんも朝更かしはほどほどに……」 「朝日が昇る前には寝るわ。いってらっしゃい」 ひらひらと手を振る奏に見送られ、文香は食堂を後にしました。 続きを読む