転載元 : http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1552833153/ 1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/17(日) 23:32:34.25 ID:as5KseEO0 黒潮「黒潮や、どうもよろしゅう」 黒潮「今回谷風はお休みで、関西の落語『上方落語』から一席弁じさしてもらいます」 黒潮「え? 関西弁が特徴の軽空母の方が適役とちゃうかって?」 黒潮「いやいやあんな、あの人ああ見えてメイドイン横須賀・リブイン広島で大阪にはかすりもしてへんねんで」 黒潮「なんなら近畿圏の立地そこまでよう知らんこともあるからな」 時津風「そういえばさ、甲子園って大阪にあるんじゃないらしいよ」 龍驤「なんやそんなんも知らんのかいな、常識や常識」 涼風「えー? じゃあどこにあんのさー?」 龍驤「そらアレやん、大阪よりもっと重要な所にあるんが自然やろ?」 龍驤「まあ、ほら、えー……舞鶴や」 熊野「……あ゙?」 龍驤「ヒッ」 黒潮「まあ、言葉は自由にしたかて、知ったかぶりは大概にせんとその内痛い目見るっちゅう話で」 2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/17(日) 23:33:43.62 ID:as5KseEO0 黒潮「さて、ある鎮守府の五航戦瑞鶴はんと一航戦加賀はん、この二人はまあ普段から下らんことで喧嘩が絶えへん」 黒潮「やれ自分の飯まで食われただの、やれ長風呂が過ぎるだの、やれ先輩風を吹かすな、やれ後輩の癖に生意気ぬかすな……」 黒潮「そうは言うてもやっぱり他にはわからん信頼関係があるんやろな、困ったことがあった時に瑞鶴が最後に頼るんは加賀はんなわけや」 瑞鶴「加賀さん、加賀さん! まだいるんでしょ!」 加賀「全く騒々しいわね、少しは落ち着いて行動できないのかしら」 瑞鶴「それはいいから、これ見てよ」 加賀「……これは、ひょっとすると手紙のようね」 瑞鶴「そんなのは見ればわかるわよ、どこから来た手紙かわからなくて困ってるの」 3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/17(日) 23:34:25.41 ID:as5KseEO0 加賀「どこから……おそらく郵便局でしょうね」 瑞鶴「そうじゃなくて、誰が出した手紙か聞いてるんだってば」 加賀「驚いたわ、あなた文字が読めなかったのね」 瑞鶴「読めるわよ!……日本語なら」 黒潮「話によると瑞鶴はん、届いた手紙が外国語やったさかい全く読めんで、途方に暮れて加賀はんに相談しに来たんやと」 瑞鶴「加賀さんはうちの艦隊でも一番物知りだって皆言ってるし、頼るのは悔しいけど読んでもらおうと思って」 加賀「まあ、他でもない後輩の頼みですもの、読んであげましょう」 加賀「……」 加賀「……なるほど」 加賀「……」 加賀「読んだわ」 続きを読む