転載元 : http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1402931663/ 1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/06/17(火) 00:14:23 ID:FK1voJe6 俺は操縦桿を深く握る 左を見ると太陽の光を浴び、灰白色に光る翼と青く広がる空と白い雲が見える 右を見ると灰白色の機体に赤き丸をつけた戦友が飛ぶ 徐々に気温が下がるのを肌で感じた 自然に自分の目が鋭くなる ああ、また人を殺すのか 祖国を守るため 彼女を守るため 割り切っていたがやはりこの時だけは嫌になった 俺はこれから人を殺すのだ 5: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/06/17(火) 00:20:58 ID:FK1voJe6 友軍が一斉に敵機に突撃する 既に目の前では鉄の塊がスレスレに飛び合う戦闘が始まっていた 大きく旋回して自分もその戦場に突撃した 俺は敵機の後ろにつく 鋭い目で睨み相手に鉄の弾を飛ばしたのだ 忽ち敵機から火が吹くと回転しながら海に落ちる これもお国のため そして愛する彼女のために 首から下げたお守りを握る 彼女からの贈り物だ 生きて帰れますように 俺はそう願う その願いは虫がいいのかもしれない でも生きて帰らなければ 続きを読む