「今月11日(月)は祝日だったため12日火曜の朝9時に金、土、日、月の4日分の視聴率がまとめて発表されました。 その瞬間、編成局や制作局のドラマ担当者から悲鳴にも似たどよめきが起こったんです。 ある幹部は頭を抱えてその場にヘナヘナと座り込んでしまうほど……。これはただ事ではないと思いました」(制作関係者) NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」が早くも崖っぷちに立たされている。 10日に放送された第6話が大河ドラマ史上最速で視聴率9・9%(関東地区/関西地区は8.0% ビデオリサーチ調べ)とシングル視聴率を叩き出した。 過去、大河で平均視聴率1ケタを記録したのは、「平清盛」(12年)、「花燃ゆ」(15年)、「西郷どん」(18年)の3作品のみ。驚くのはそればかりではない。 「最初にシングルを叩き出したのは『平清盛』が8月5日OAの7.8%、『花燃ゆ』が4月12日OAの9.8%、『西郷どん』が10月7日OAの9.9%。 だが、『いだてん』は2月10日でシングルを出してしまったんです。これはヤバいですよ。 平均視聴率も過去最低になる可能性もはらんでいる。そればかりか今後は打ち切りについても真剣に検討する必要性もあるということです。 大河の制作費は一本1億円以上。受信料と税金を投入して制作しているんです。視聴者に支持されないドラマに大金を投入していい訳がなく、また受信料不払い運動を加速させる原因になりかねない」(NHK関係者) ■クドカンには大河デビューが早すぎた? 視聴率が伸び悩む原因は明らかだという。 「クドカンこと宮藤官九郎の脚本がイマイチ。展開が早すぎて物語に付いていけない。登場人物もやたらと多すぎて複雑。 何よりも一体、どこまでが史実でフィクションなのか全くわからない。あれでは往年の大河ファンは離れてしまう」(テレビ局関係者) 番組PRばかりが目立つ一方で、肝心の視聴率は回を重ねるごとに見事な右肩下がり。 「朝の連続ドラマならいいでしょうが、腐っても大河ドラマです。史実が少ない部分を想像力で補っているためエピソードに重みがなく、感情移入ができない。 三谷幸喜も『真田丸』で一時期、“薄っぺらい”と叩かれたが最低限の史実を逸脱することはなかった。クドカンにはまだ大河デビューは早すぎたのかもしれません」(民放ドラマプロデューサー) すでに“NHK名物”の脚本チェックも始まっており、局上層部が「登場人物を整理せよ」と口を挟んできているという。 果たして次回は再びシングル記録を更新するのか。それとも奇跡のV字回復を見せるのか――。 https://news.nifty.com/article/entame/other/12136-192999/ 日刊ゲンダイDIGITAL 続きを読む