556: 大人の名無しさん ID:5iZvsDHv 娘が6歳で死んだ。 ある日突然、風呂に入れている最中意識を失った。 直接の死因は心臓発作なのだが、持病のない子だったので 病院も不審に思ったらしく、俺は警察の事情聴取まで受けた。 別れた女房が「彼氏」同伴でやって来たが、 もはや俺にはその無神経に腹を立てる気力もなく 機械的に葬式をすませた。 初七日も済んで、俺は独りで映画を観にいき、娘が観たがっていた ゴジラととっとこハム太郎の二本立てを観ることにした。 とっとこぉはしるよハム太郎♪の歌を聴いた瞬間、やっぱり俺は泣いた。 6歳にもなって活舌の悪い娘が、この歌を一生懸命覚えて、 とっとこぉ、はしゆよ、はむたよお♪と歌っていたっけ。 ハム太郎の紙コロジーだってクリスマスに買ってやるつもりだった。 女親のいない家庭だったが、少しでも女の子らしくと、 服を買うときだって、面倒がらずに吟味を重ねた。 学校だって、行きたいところに行かせてやるつもりだったし 成人式には、ちゃんと着物を着せてやるつもりだった。 女房と離婚してから俺は100%子供のために生きることにして、 必死にやってきたのに、この世に神様なんて絶対いないんだと知った。 続きを読む