転載元 : http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1502799685/ 1: ◆Q/Ox.g8wNA 2017/08/15(火) 21:21:25.69 ID:7K/JqsVbO 私、渋谷凛が家に帰ると、部屋に荷物が届いていた。 送り主は卯月。 宅配業者さんが苦労して部屋まで運び込んでくれたのよ、と母が語るその荷物は、成程かなりの大きさだ。 同封されていた手紙によると、お中元との事だ。 便箋の端に描かれたデフォルメされた卯月の似顔絵がとても可愛らしい。 私は早速その荷物を空けてみた。 段ボールの中から出てきたのは黒い箱。 そして天井が僅かに開いたその箱からは、どこかムズムズくる匂いが漂っていた。 どことなく刺激的な、それでいて不快では無く、甘い様な酸い様な匂い。 そう、いつもレッスン場ですれ違う度に、私の心をざわつかせるあの匂い―― 震える手で箱を開けると、其処には全裸の卯月が入っていた。 2: ◆Q/Ox.g8wNA 2017/08/15(火) 21:22:09.88 ID:7K/JqsVbO 目を見開く私に満面の笑顔で微笑みかける卯月。 真夏に狭い箱の中に閉じ籠っていたからか、その肌には汗が流れ、 おでこには髪がぺたりと張り付いている様子がいつも以上に魅力的だった。 「卯月……、何してるの……??」 私は当然の疑問を口にする。 卯月はそんな私の質問に、 「お中元ですよ、凛ちゃん! 私、お中元だから箱に入ってるんです!えへへっ!!」 と、満面でダブルピースして来た。 そうか、お中元か。ならしょうがないよね。箱にも入るよね。 私が納得すると、卯月は、 「凛ちゃんも入りませんか?? 少し暑いけどとっても居心地が良いんですよ??」 と、僅かに箱の脇に身を寄せ、手を差し伸べて来た。 とは言っても箱のスペースは僅かしかなく、女子高生が二人入るのは少々無理があると言えるサイズだ。 続きを読む