ジュリーのライブに再びドタキャン危機が迫っている。昨年、観客が主催者側から聞いていたより少なかったことを理由に、コンサートをドタキャンした沢田研二(70)が、19日から21日まで3日連続で日本武道館公演を行う。だが、チケットの売れ行きが芳しくなく、満員にできるか不透明な状況なのだ。関係者はギリギリまで集客に奔走しているというが…果たしてどんな結末を迎えるのか――。 「チケットが売れなくて困っているようですね。何名様でもご招待だとか、マスコミ関係者にもチェーンメールのようにLINEやメールが多く回ってきます。ドタキャン騒動から半年もたっていないし、武道館公演自体厳しいのに、3日間は無謀でしょう。ジャネット・ジャクソンですら2日間の武道館ですよ」。こう明かすのは芸能プロ幹部だ。確かに世界のスーパースターの約3年ぶりの来日公演、日本武道館では約20年ぶりと希少性が高いジャネット・ジャクソンですら2月10日、11日の2日公演。一方の沢田は昨年夏にも武道館のステージに立ち、その半年後に3日公演だ。 ドタキャン騒動の後は、久しぶりにメディアで大きく取り上げられた効果もあったのか、コンサートは満員御礼になることも多かった。しかし、日本武道館は最大キャパシティー1万4471人(アリーナなどを含む)とあまりにも大きい上に、“話題性”もなくなりつつある今は、チケットの売れ行きが厳しいのも無理はないだろう。 だからといって、空席が目立つ恐れがあるまま本番に突入するわけにはいかない。沢田は昨年10月、当日になってさいたまスーパーアリーナ公演をまさかのドタキャン。翌日に報道陣の前に姿を見せ「(集客が)9000人と聞いていたが、実際は7000人だった」とリハーサルの時に怒って帰った理由を明かした。 「スカスカの会場ではやらないというのがジュリーのプライド」(音楽関係者)というのはスタッフ間では周知の事実で、集客に向けて涙ぐましい努力をしているという。 その一例が“ご招待作戦”だ。「1月19日15時日本武道館 沢田研二さんコンサートツアー 全席8000円 ご興味ある方ご連絡ください 早ければご招待可能です」「沢田研二さんの武道館公演1月19日から21日 何名様でもご招待します」というようなメールやLINE投稿が関係者の間で出回っている。 こうまでしても、何とかして客席を埋めたいという主催者サイドの思いは強い。 だが、その効果には懐疑的な目が向けられている。そもそも熱心なファンはとっくにチケットを手に入れている。となれば新規、いちげんの客を引き込まなければならないのだが、「去年、お世話になっている方からのお誘いだったので行きました。ギタリストと沢田研二さんの2人だけのステージ。私が知らない新曲ばかり演奏していました。カラオケでみんなが歌うようなヒット曲はほとんどやらなかったです。それなのに、今回もいろいろな人から沢田研二公演ご招待のメールが年末年始に殺到しています」(招待で沢田のコンサートに足を運んだ20代女性)とあまり評判は良くない。 「メディアに出て宣伝とか、ご本人も尽力しなくちゃ。イベンター任せでは、昨年の騒動から学習していないことになりますよ」(音楽制作会社ディレクター)という声も出ているが、沢田が宣伝のためにメディア回りをすることは考えられない。 レコード会社関係者は「このままだと客席が埋まらない可能性は高い。それに怒ってまたドタキャンとならなければいいのですが」と危惧するが、それが現実とならないことを祈るばかりだ。 東京スポーツ https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190118-00000026-tospoweb-ent 続きを読む