転載元 : http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1462284069/ 1: ◆ao.kz0hS/Q 2016/05/03(火) 23:01:09.37 ID:kYdsuesF0 18禁かつ若干フェティッシュな内容になっておりますのでご注意ください。 尚、『佐久間まゆ「過ちと厳罰と恩赦」』のその後のお話です。 2: ◆ao.kz0hS/Q 2016/05/03(火) 23:02:11.08 ID:kYdsuesF0 「ねぇなんで!? これまでみんなで一緒にやってきたじゃん! それなのになんでいきなり辞めるとか言い出すの!?」 一目で快活とわかる少女が怒りをあらわに別の少女を問い詰めた。 「フン。そういう暑苦しいのが嫌だって言ってるんでしょうが…」 まくしたてられている方の少女は外見の可愛らしさににまったく似つかわしくない刺々しい雰囲気を纏い心底面倒だというような口調でそう吐き捨てる。可愛らしい外面は猫を被っているのだろう。 「なっ!? あんたねぇ!!」 3: ◆ao.kz0hS/Q 2016/05/03(火) 23:02:42.49 ID:kYdsuesF0 快活な少女が猫被り少女に掴みかかり、押し合いへし合いし始めてしまった。ざあ、と吹いた風が運んできた生温く不快な臭気をまとった空気もこの二人にとっては意に介することではないようだ。それにしても緑の多い公園の平和の穏やかな雰囲気が台無しである。揉み合う二人の少女がどちらもそうそうお目にかかることのできないレベルの美少女であるのが唯一の救いだろう。 「待って下さい!!!」 また別の少女がそれを制止した。おそらく周囲で遊ぶ子供やその保護者たちの視線に耐えられなくなったのだ。その少女の後ろにはこの険悪な雰囲気に今にも泣き出しそうになっている少女とそもそも状況をまったく理解していない風な無邪気な表情を浮かべている少女がいた。 4: ◆ao.kz0hS/Q 2016/05/03(火) 23:03:11.04 ID:kYdsuesF0 「今日はもう冷静な話し合いは無理だと思います。なので!明日!明日もう一度冷静になって話し合いましょう!」 「チッ…あぁもう! 離しなさいよ!!」 「あ! ねぇ!? ちょっと待ってよ!?」 「話し合うことなんて何もないっての…。はっ、やってらんないわ」 猫被り少女は精一杯の悪態をついてその場を去ってしまった。 「一体どうすればいいのさ…」 快活な少女は猫被り少女がいなくなると途端に弱気を見せ始める。 「だ、大丈夫ですよ!私、頑張りますから!!」 止めに入った少女は笑顔でそう意気込んでいるがその笑顔は無理に作ったものであることは誰から見ても明らかである。 まったくもって心地の良くない静寂が場を支配した……。 5: ◆ao.kz0hS/Q 2016/05/03(火) 23:03:57.50 ID:kYdsuesF0 「カァァ―――――ットォ!!!!」 続きを読む