転載元 : http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1547650521/ 1 : ◆foQczOBlAI 2019/01/16(水) 23:55:21.62 ID:9gFlr2370 「結華のお誕生日会を開くばい」 きっかけはこがたんの一言だった。 なんだかんだで仲のいい私達「アンティーカ」は何の異議もなく集まる流れとなった。 いやー、ありがたいねぇ。嬉しいけど恥ずかしいというのが本音だった。 三峰の性格上主役となるのはそれなりに珍しいのである。どちらかというとのらりくらりとしていたいからねぇ。 しかし、こがたんはやる気満々だしあのめんどくさがり屋のまみみんまで乗り気だったのだ。素直によろこんでおくべきだろう。 それはそうとして、「三峰は大丈夫だよ」という気持ちを会話の端々にそれはかとなく折混ぜてみたけど効果はなかった。 逆に、目ざといさくやんに「ならばはっきり言おう。祝わせてくれ」なんて言われてしまった。ここまで言われたら逃げるわけにはいかないじゃん。 会場はこがたんの部屋でやることになった。「手料理準備してして待ってるけんね」と眩しい笑顔で言われた。これは楽しみだ。 2 : ◆foQczOBlAI 2019/01/16(水) 23:58:25.45 ID:9gFlr2370 Rのほうに飛ばされたけどこのままやります。 健全SSです。 誰か飛ばされない方法を教えてください……。 4 : ◆foQczOBlAI 2019/01/17(木) 00:00:41.65 ID:04W9Gw9c0 当日、レッスンがあったのは三峰ときりりんだけだった。 「じゃあ……行こうか……」 「いやー、きりりん。これはちょっとおかしくない?」 まるで恋人同士のように腕を組まれている。きりりんの愛情表現ってここまで積極的だったかなぁ。 「結華ちゃんが逃げないようにお願いってみんなに言われてるから……」 三峰ってそんなに信用ないのかい。というかきりりん、力強いよ。 「きりりん、ちょっとだけ痛いかな」 「そんなこと言って逃げちゃダメだよ」 ……信用ないな。 6 : ◆foQczOBlAI 2019/01/17(木) 00:05:50.11 ID:04W9Gw9c0 連行されるようにしてこがたんの部屋まできましたー。割と来慣れている場所。アンティーカの面々でよくここに集まらさせてもらっている。 「待っとたよ。霧子、結華が逃げないようにしてくれてありがと」 「うん、ちゃんと見張っておいたから……」 どうやら三峰の信用のなさはメンバーの共通認識らしい。どうしてこうなった。心当たりは……わりとある。 「さあさ、主役はこっちばい」 部屋の奥、一番扉から遠い席が今日の三峰のポジションらしい。なんか怪しい、三峰の危険センサに反応ありだね。 言うならばプロデューサーのイタズラを仕掛けたまみみんのような顔をみんながしている。 「遅いぞー。主役がいなきゃ始まらないじゃないかぁ」 「ごめんごめん」 そんな間にこがたんが料理を運んできた。おお、おいしそう。やっぱりこがたんはいい奥さんになるね。 続きを読む