64 名前:名無しさん@おーぷん[] 投稿日:2019/01/05(土)23:42:30 ID:Ejb 従兄から聞いた、数年前の正月の話。 従兄は当時20代後半の会社員で、頭もいいし優しいから上司にも気に入られているようで、 上司から「正月休みに飯食いに来ないか、ちょうど親戚のお嬢さんが遊びに来るから、紹介してやる」と誘われた。 従兄は彼女がいない時だったので話に乗った。 正月3日に上司の家を訪ねると、お嬢さんはまだ着いてなくて、とりあえず客間のソファに通された。 奥さんはキッチンにお茶を淹れに行き、上司はたまたま電話がかかってきて席を外した。 お嬢さんが到着し、お茶を持った奥さんと、電話を終えた上司が客間へ行くと、 3人が見たものは、 でっかいグレートピレニーズ(上司の飼い犬)がソファをどっかりと覆い、 その腹の下から突き出してもがいている、従兄の二本の脚だった。 巨大な白犬の下から救出された従兄によると、ソファに座っていたら犬が入ってきた。 従兄は犬好きで、上司がグレートピレニーズを飼っていることは会社でよく話しているので知っていたから、 その日はお嬢さんだけでなく犬にも会えることを楽しみにしていた。 だから犬が寄ってきて嬉しくなって頭を撫でてやった。 犬も嬉しがってすり寄ってきた。 従兄が調子に乗ってモフっていると、犬もどんどん寄りかかってきた。 気がつけば犬にすっかり押し倒されていたが、グレートピレニーズの成犬は40キロも50キロもあるそうで、 とても払いのけられるものではなかったそうだ。 上司の家の犬だから、手荒なことはできないし。 「圧タヒするかと思った」と従兄談。 一張羅のスーツは白い犬の毛だらけ、 顔はなめ回されて犬のよだれでべたべた(奥さんがタオルを貸してくれて拭いた)。 そのせいではないが、お嬢さんとは互いにタイプじゃなかったそうで、それきりになった。 しかし上司は機嫌を損ねるどころか、 「うちの犬があんなになつくんだから、(従兄)くんはいい奴だ」と更に気に入られたらしい。 なつくっていうか、従兄は結構ふとましい体つきだから、 犬としては従兄を圧タヒさせて食おうとしてたんじゃないかなあ、と俺は思う。