770: 大人の名無しさん 2008/10/28(火) 00:02:30 ID:PQAyKUrO 友人の結婚式に出席していると、携帯が鳴った。 それは宿直医からで、俺が担当しているだいぶ年のいった患者が死んだという。 正直慣れもあって、「こんなときに…」とかおもったが、来てくれと言うので行った。 着いたら患者が病院から葬祭場へ行くところだった。 患者の息子と思われる男と、制服を着た少女がいた。 息子のほうは俺に会釈して、車に乗り込んだ。 泣くだろうという俺の予想に反して少女は車をただ見ているだけ。 悲しがっているそぶりも見せない。 車が行ってしまったので、玄関に二人で入った。 すると少女が話しかけてきた。 「あのう、携帯で話せるところはどこですか?」 あっけにとられながらもそこを指さすと、礼を言って走っていった。 続きを読む