転載元 : https://wktk.open2ch.net/test/read.cgi/aimasu/1547197977/l10 1: 名無しさん@おーぷん 2019/01/11(金)18:12:57 ID:bCA 登場人物 ・速水奏 ・宮本フレデリカ ・一ノ瀬志希 備考 ・地の文(奏目線)あり ・元ネタあり 2: 名無しさん@おーぷん 2019/01/11(金)18:14:36 ID:bCA 私のアイドルとしての活動は、順調だった。しかし、多忙の反動で趣味の映画鑑賞に割ける時間は無いに等しくなっていった。 以前に見逃した映画がようやく地上波で放映されるということで、私は柄にもなく高揚していた。 時刻は映画が始まる、夜九時十五分になろうかという所。番組前のコマーシャルも、まるで上映前の映画の予告集を見ているかのように思えた。 ・・・と、そんな気分でコマーシャルを見ている最中に、思わぬ横槍が入った。 3: 名無しさん@おーぷん 2019/01/11(金)18:15:32 ID:bCA フレデリカ「カナデちゃーん、ぼんそわ~☆」 奏 「・・フレちゃん?私、今日は映画を見るって言っていたでしょう?」 私は少なからず不満を胸に抱きながら、突如乱入してきた金髪娘を見上げた。 フレ「まあまあ、これからお楽しみの所だと思うけど、ちょっとフレちゃんの話を聞いてほしいんだ~!」 彼女は強引に喋り出すと、私に口をさしはさむ余地を与えなかった。 4: 名無しさん@おーぷん 2019/01/11(金)18:16:38 ID:bCA フレ「アタシが今ここに持ってるのは、なんとなんと今までにないスペシャルなお薬! アイドルやりながら苦心の末に実験して、研究して・・ついにシキちゃんから貰ったんだ~」 奏 「・・それ、フレちゃん関係ないじゃない。それより・・」 フレ「わかるよカナデちゃん、このスペシャリカでレアデリカな薬はそうそう他の人にあげたりできない・・ ただ、カナデちゃんにならあげてもいいかな~って思ったんだよ~?」 テレビのコマーシャルはちょうど終わろうとしている。 奏 「・・それで、この薬は何に効くのかしら?」 私は早く結論を言わせ、この金髪娘を帰国させようと試みた。 5: 名無しさん@おーぷん 2019/01/11(金)18:17:46 ID:bCA フレ「いやいや~、このお薬は何かに効くってわけじゃないんだ~。 このお薬を飲むと、何とある期間の記憶を消しちゃうことが出来るんだって!」 奏 「記憶を?」 フレ「そーそー。ヒトは色々なことを見たり聞いたりして覚えるよね~。 それを、このお薬を飲むと、自由に消すことが出来るの!」 私は少し興味がわいてきた。映画はすでに始まり、何やら台風のような映像が映っている。 続きを読む