919: 大人の名無しさん 03/10/05 02:45 ID:TpP8sE5H このスレ見てハッとしました。平穏な生活はいつまでも続かないのに、それに浸りきって気づかない自分にハッとしました。 薬大出たのに薬剤師の仕事なんて全然しないで、家業の不動産屋を切り盛りしてたうちの母さん。 「点数になるから」と言っていろんな資格の勉強ばっかりしてたね。食卓に並ぶものは店屋物が多かった。 東京から三重県に「婿入り」して来た親父とは喧嘩が絶えなかったよね。母さんの部屋はいつもタバコのにおいがしてました。 教育ママゴンでもあった母さんの意向もあって、俺は中学から横浜の私立中へ進学することになりました。 見送る電車を見て涙ぐむ弟と父親を元気付けようと、ちょっと無理に冗談言ったりして。 気づいてなかっただろうけど、俺が見てて一番泣きそうになったのは、弟のうつむき加減でも、親父の赤い目でもなくて、母さんの無理な笑顔だったんだよ。 寮に入って離れ離れになったことが幸いしたのか、その後は少し家族仲が良くなったね。 長期休暇で家に帰ることがすごく幸せでした。 さすがに思春期の男の子だし、親と一緒に買い物に行ったりするのには若干抵抗があったけど、それでも別段嫌がらずに従ったりして。 傍から見たらちょっとマザコン、ファザコン気味だったかもしれないけど、別に気にしない。気にしない。 こんなに自分を大切にしてくれる人は世界中探したって見つからないってこと、分かってたし。 そんな存在が自分より数十年はやくいなくなってしまうことも、その限られた時間をうまくつかわなきゃきっと後悔するだろうってことも、なんとなく。 でも、その予兆が、まさかその数年後に来るなんて思わなかったよ。 高三のGW。受験勉強そろそろしないとやばいなー、とか思いながら実家に帰りました。 そしたら、なんか母さんのおなかが大きいの。もうね、最初「おいおい、その年で妊娠かよ」とか思ったくらい大きいんです。 親父や弟は、毎日一緒だから気づかなかったんだろうけども、ボーダーシャツのよこしまが広がって見えるくらい(わかりにくいかも)にお腹がでてたんですよ。もう、絶対おかしいだろ、と。 続きを読む