転載元 : https://wktk.open2ch.net/test/read.cgi/aimasu/1544959453/ 1: ◆C2VTzcV58A 2018/12/16(日)20:24:13 ID:7O5 12月某日 朝 梨沙「……寒い」 飛鳥「寒いね」 梨沙「ここ、事務所の中よね? なんでこんなに寒いの? 暖房ついてないの?」 飛鳥「ついているけど、効きが悪いから。部屋の広さに対してエアコンが小さいんだ」 梨沙「さむい……いや、ホントにさむっ!」 飛鳥「寒いね」 梨沙「こんなに寒いのに、なんでアンタそんな冷静なのよ」 飛鳥「周りが冷えると、頭も冷えるものさ」 梨沙「クールねー……」 飛鳥「ココアでも飲むかい? 身体が芯から温まるよ」 梨沙「ココア……飲む! あったかそう!」 飛鳥「理解った。淹れてくるから、少し待っていてくれ」 梨沙「ありがと!」 2: ◆C2VTzcV58A 2018/12/16(日)20:25:38 ID:7O5 飛鳥「………」テキパキ 梨沙「なんか慣れてるわね」 飛鳥「ついさっき、キミが来る前に自分で淹れて飲んだからね」 梨沙「ふーん……って、ちょっと待って。じゃあアンタがさっきからミョーに余裕あるのって」 飛鳥「身体の芯から温まると言っただろう?」 梨沙「なるほどね。そりゃ冷静なわけだわ……」 飛鳥「世の中、見えるものばかりが全てじゃないということさ」 梨沙「ココア飲んでるだけでミステリアスなフンイキ出すのやめなさいよ」 飛鳥「フッ、別に何かを意識したわけじゃないけどね。……ほら、おまたせ」 梨沙「ありがとう……わー、もう見た目だけであったかいわ。湯気出てるし」 飛鳥「ゆっくり味わうといい」 梨沙「カップ触るともっとあったかーい」サワサワ 飛鳥「急いで飲んで火傷しないように……と言いかけたけど、その様子なら心配なさそうだ」 梨沙「ふーっ、ふーっ……なんか、せっかく温めてくれてるのに冷ますのももったいない気がするわね」 飛鳥「ジレンマだね」 梨沙「ふーっ。もう飲めるかな……」チロ 梨沙「………」 梨沙「ふーーーっ」 飛鳥「くすっ」 梨沙「なに笑ってんのよ!」 飛鳥「あぁ、すまない。可愛らしくてつい」 梨沙「飛鳥だって熱いの苦手なクセに」 飛鳥「まあ、否定はしないが……それにしても、今日は一段と暖房の効きが悪いな。心なしか風がいっこうに温まらないような」 梨沙「壊れちゃったんじゃないの?」 飛鳥「最近妙な音がするとは思っていたが、いよいよ限界かもしれないな」 3: ◆C2VTzcV58A 2018/12/16(日)20:29:20 ID:7O5 ガチャリ P「おはようございます」 心「おっはよー☆ あぁ~やっと暖かい空気に触れられ……って、さむっ! なんで!?」 梨沙「おはようございます。エアコンが壊れてるのよ」 飛鳥「確定ではないけどね」 P「本当か? どれどれ」 心「さ、さむい……風がないだけ外よりマシだけど、さむい……」 梨沙「なんかすごい震えてるけど大丈夫?」 飛鳥「扉をくぐれば暖かい空間が待っていると信じていたんだ。その期待が裏切られた結果、身体以上に心に深い傷を負っているんだろう」 梨沙「なるほど」 心「ふたりとも、こんなに寒いのになんでそこまで冷静なの?」 梨沙「あったかいココア飲んだし」 心「あっずるーい! はぁともココアのもーっと♪」 飛鳥「元気になった」 心「プロデューサーも飲むでしょ? 飲むよね? はいじゃあふたつ淹れるね☆」 P「俺返事してませんけど」 心「どうせ飲むんだから一緒一緒☆」 続きを読む