【交通事故で謹慎】「インパルス堤下」が告白する窮乏の給与明細

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 スケジュールの空白期間は、その後の彼に何をもたらしたのか。昨年、2度の交通事故を起こし、謹慎生活を送っていたお笑いコンビ「インパルス」の堤下敦(41)。約1カ月前から芸能活動を再開させた彼は、謹慎中に家庭を失い、日々、自殺を考えていたという。アルバイトで糊口を凌いでいた彼が語る、謹慎生活「給与明細」――。

「この1年は、ネットやテレビも見ずに身内や友人とだけ会っていました。事務所の先輩後輩とは連絡を取っていましたが、申し訳ない思いが強く、初めのうちは顔も合わせられなかった」

 そう語るのは堤下本人。昨年6月、睡眠薬を服用した状態で車を運転し、最初の事故を起こしてしまう。ところが、書類送検され、活動自粛していた矢先の10月、今度はごみ収集車に車をぶつけ、2人に軽傷を負わせてしまったのである。

「2度目の時、薬は飲んでいませんでした。考え事をして、ぼーっとしていたんです。1度目の後、車に乗らなければよかったのに、自分の甘さ故です。取り調べの最中も、“クビになるだろうな”と考えていました」

 所属事務所が出した答えは、翌日からの謹慎。復帰時期は、行政処分が出てから決めることになった。今年3月、不起訴となったが、謹慎が解けたのは10月。その間、どのように暮らしていたのか。

■自殺を考えた

「給料は、すぐに10分の1以下になりました。仕事は一切なく、過去のDVDの売上金が少し入る程度。一番少なかった月は143円なんて時もありました。貯金を切り崩す生活で、預金通帳から0の数字がどんどん消えていくんです」

 生命保険を解約して生活費に回したほど、追いつめられた。とはいえ、

「当初は、家族と一緒に生活していたので、6歳になる娘との時間が精神状態を保っていた面はあります。幼稚園の送り迎えや公園に連れて行く時に外に出ていました。妻も勇気づけてくれ、家族のお陰で気が紛れて救われていました」

 だが、今年の春、先が見えないことから、離婚を決断。家族を失い、神奈川県の実家暮らしとなった。

「その時点で子供と一緒に住めないという実感が湧いたのを覚えています。毎日毎日、携帯の写真を見ては……。時間の進みが遅くなったように感じました」

 一時は、自殺を考えていたことも明かし、誰とも接触せずにいたという。それでも、どうにか、8月頃からはアルバイトを開始した。

「古い友人がストレッチの店を経営しているので、声を掛けてくれて。店の受付業務で、時給は千円」

 芸能活動に復帰した10月以降も、週1でアルバイトを継続しているという。

「復帰出来ても、正直仕事なんて一つも来ないと思い不安でした。でも、先月はインパルスとして、テレビでネタを披露しました。嬉しかったし、謹慎中に支えてくれたみんなに感謝の気持ちで一杯です。これから先、どんな仕事であろうと、常に自省の気持ちを持ちながら、頑張らないといけないと、そう思っています」

 復帰後初の舞台では、謹慎中の男を演じている堤下。失ったものは大きかったが、今後に生かされる新たな何かを得たに違いない。

「週刊新潮」2018年12月13日号 掲載

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181215-00553310-shincho-ent
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