192 名前:NAME OVER[sage] 投稿日:2008/10/22(水) 19:53:46 ID:??? 久々に中学時代の友人に会った。 高山君の消息は相変わらず不明だったけど小学校時代のエピソードを聴いてきたよ。 ・高山君、迷路ネズミ的休日 その友達が高山君と遊びに行ったときのお話。 年末押し迫る12月末の日曜日、年末年始休暇直前の児童館に数人で遊びに行ったそうだ。 小さな図書館や講堂が併設されていて、その講堂には一輪車や竹馬など、子供が遊べる器具が置いてあった。 中でもダントツ人気は大きなトランポリン。 直径3mほどのそれは、近所の子供たちに大人気だったんだけど その日は朝一番で行ったから貸し切り状態だったらしい。 「ふぉーーーっ!!!トランポリン取ったー!!」 無駄にテンションがあがる高山君。 誰よりも勢いよく、思いっきり飛び乗った。 トランポリンは多少古くなっていたが、さすがに小学生の体重で壊れるような代物ではなかったので 高山君は華麗に宙を舞ったらしい。 3回、4回とジャンプするうちに天井に張り付くかのように風船が浮いていることに皆、気がついた。 「うおお!風船発見!キャッチせよ!」 1mほどの紐が風船から下がっていたのでそれをつかもうと跳ねる高山君。 しょっちゅう通っていたため、コツを得ていたのと天井がそれほど高くなかったのも手伝って 風船を掴むのも現実的に思えるほどだった。 193 名前:NAME OVER[sage] 投稿日:2008/10/22(水) 20:07:49 ID:??? 子供会のクリスマス会が前日に開催された時の飾り付けが残っていたのだろう。 その風船を掴もうと跳ねているうちに高山君がさらに気づく。 「これってマッピーのボーナスステージじゃねぇ?」 つくづく高山君の生活はファミコンと重なるようだ。 「トランポリンが破ける心配もないし、俺パーフェクト取ったー!」 パーフェクトも何も残念ながら風船は1個しかない。 あと少しで風船を掴めそうになったその瞬間、高山君が急に止まった。 正確には跳ねなかった、らしい。 トランポリンの縁の方まで跳ねてしまったため、トランポリンの皮?と縁の枠(クッションで覆われている)の隙間に 見事に片足がハマったそうだ。 破れることのないトランポリンでワンミスする高山君はマッピーを超えた。 おかげで外ももと内ももにミミズ腫れと擦り傷、おまけに児童館から 「ケガをした人がいて危険なためトランポリン使用禁止」という対処を取られ 高山君の短いマッピー人生は終了した。 風船は次の日、しぼんで床に落ちていたそうだ。 高山君、パーフェクトならず。