転載元 : http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1531582361/ 1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/15(日) 00:32:41.99 ID:68QvvrKK0 アイドルマスターシンデレラガールズの二次創作です。 オリ設定の、Pではない男性キャラクターがいます。地の文ありです。 本文を要約すると、ライラさんとナイトハイキングに行く話です。 2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/15(日) 00:34:33.70 ID:68QvvrKK0 ああ、これは間違えたかな。ここにいる人々を見てそう思った。地域センターの集会ルーム、これから始まるナイトハイキングの集合場所だ。 スーパーの入り口に貼っていたナイトハイキングのチラシを見て小学生の頃に親と地元で同じようなイベントに参加した事を思い出し、なんとなく応募したのだが早速帰りたくなってきた。 集合場所にいるのは親子連れか年配の方々のグループがほとんどだ、僕みたいな若者はほとんどいない。一組だけいるがカップル連れだ。 そもそもこの場所に一人できているヤツなんて僕以外いなかった。思い出してみれば昔参加したときも同じような面子だったと思う。 これから夜通し一人で歩くのかと思うと頭が痛くなってきた、もう帰ろうか。参加費は払い損だがいいだろう。 そんな事を考えていると、また一人集合場所に人が増えた。 短めの丈のキュロットに黒のスパッツ、明るめのパーカーにリュック。 格好はまさにこれからハイキングに出発するためのもの。 だがそれ以上に目立つ碧い瞳、褐色の肌。腰まである金髪はサイドに束ねられている。 あまりに綺麗で目が離せなかった。 そのあからさまな視線に気付いたのか、少女と目が合った。そして自分がいる壁の方まで歩いてくる。 「おとなり、よろしいでございますか?」 3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/15(日) 00:35:22.61 ID:68QvvrKK0 突然のことで咄嗟に声がでなかった。ああ、とか、うん、の間みたいな声を出して頷く。 それから少しの間、少女は集合場所を眺めていた。僕も同じように集合場所を眺めていたが、視界の端にチラチラ映る金髪ばかり気になってしまう。 「おにいさんは、お一人様でございますか?」 隣の少女がこちらを振り返る。 「まあ、そうかな」 今度はちゃんと声がでた。 「それならライラさんと同じですねー。よろしければ、一緒にどうでございますか?」 「ライラさん、お魚屋さんのご夫婦の代わりに来ましたです。旦那さんが腰を痛めてしまって参加できなくなってしまったので、代わりに行っておいでと誘われましたです」 「でも突然のことだったので、一緒に行けるお友達見つけられませんでした」 「それなら、こちらこそよろしくね」 異国の風貌をした少女から流れる言葉はとても庶民的だった。なんとなく自分とは違う人だと決めつけていた自分が恥ずかしい。でもそのギャップのおかげでこわばっていた心が柔らかくなった。 「あ、ライラさん自己紹介がまだでした。わたくし、ライラさんと申しますです。ドバイからきましたです」 「それじゃあ僕も、男って呼んでください」 続きを読む