変態お漏らし処女ビッチ「私と付き合ってみませんか?」

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転載元 : http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1534594000/

1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/18(土) 21:06:40.92 ID:qhRWxftN0
その日、私はいつもよりも早く家を出た。
見慣れた道のりを、てくてく歩いて登校する。
私の通う高校は家から近く、自転車は不要だ。

朝の空気は清々しく、空も澄み渡った青一色。
それだけで早起きした甲斐があったと思えた。
他の学生の姿はなく、車も走っていない。
もっとも、それは朝に限った話ではない。
ここは、人通りも車通りも少ない、田舎道。
それが、田舎に暮らす私の通学路だった。

しばらく歩くと、第一村人を発見。
近所に住む中学生が、道端でしゃがんでいる。
近くには、彼の自転車が置かれていた。
私にはこの子が何をしているか一目でわかる。

「あっ」

近づいて、声をかける前に、目が合う。
すると彼はかぽっと白いヘルメットを被り。
ぺこりとお辞儀をして、自転車に飛び乗った。
そのまま立ち乗りで走り去る後ろ姿を見送る。

「……なんで逃げるのよ」

嘆息をしつつ、その場にしゃがみ込み、拝む。
道端には土が盛られ、石が置かれている。
その石には『にゃんこの墓』と書かれていた。
何故か、黒のサインペンで。
本当は彫刻するべきだろう。
しかし、その時はサインペンしかなかった。
見ての通り猫の墓だ。断じて犬の墓ではない。
私と、あの子。2人で建てたお墓だった。

「よし」

拝み終えて、立ち上がる。
そしてまた、てくてく歩いていく。
スカートのポケットに手を入れて、確認。
そこには茶封筒が入っており、中身は恋文だ。

生まれて初めて書いた、ラブレター。
それを下駄箱に投函しようと、画策していた。
なるべく、人気の少ないうちに済ませたい。
その為に、こうして早起きしていた。完璧だ。

あとは、誰の下駄箱に入れるか決めるだけだ。





2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/18(土) 21:10:17.73 ID:qhRWxftN0
「女子はやめておこう」

昇降口にたどり着き、熟考する。
とりあえず、女子は除外。私はノーマルだ。
なので、男子生徒に的を絞った。
それと、なるべくリアクションを間近で見たかったので、同じクラスの男子に限定する。
これで、20人まで候補を絞り込めた。

「よし、キミに決めた」

それからは早かった。
目に留まった下駄箱を開けて、投函。
我ながら、良い決断力だったと思う。

それでは、教室で本でも読むことにしよう。

「いや、待てよ?」

数歩進んで、はたと止まる。
本当にこれでいいのだろうか。
何か、色々と間違っている気がする。
拭い去れない違和感。恋文の内容を思い出す。

『私と付き合ってみませんか?』

短く、一文だけ書かれたシンプルなお手紙。
茶封筒には筆ペンでしっかり記名しておいた。
何もおかしなところはない筈。ぬかりはない。

しかし、どうにも不安がよぎる。
少しばかり、味気がないのではなかろうか。
もうちょっと、スパイスが必要かも知れない。

「仕方ないなぁ」

ぼやきつつ、もう一文だけ、付け加える。

『P.S. あなたの靴の匂いが好きです』

素晴らしい。これなら文句ないだろう。
自画自賛しつつ、教室に向かう。
後顧の憂いを断ち切り、読書に耽った。


3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/18(土) 21:15:23.73 ID:qhRWxftN0
「ねぇねぇ、聞いた?」
「えっ、なになに?」

ひとり、またひとりと、登校してくる。
すぐに教室は賑やかになった。うるさい。
しかも、今日はいつもより騒がしかった。
皆、大笑いしたり、小声でひそひそ囁く。

「でね、そのラブレターの内容がさぁ……」
「ええっ!? 靴の匂いって、なにそれ!?」
「しっ! ちょっと、声が大きいって!」

どうやら、話題はラブレターについてらしい。
どこの誰だか知らないが、今時古風なものだ。
珍しい奴もいるもんだと思っていると。

「あのさ……」

目の前に立つ、見知らぬ男子生徒。

「何?」

要件を尋ねると、彼は顔を真っ赤にしながら。

「ごめん! 俺、靴の匂いが好きな奴とは付き合えない! 本当に申し訳ない!!」
「は?」

何を言っているのだろう、この人は。
ぽかんとしていると、皆は爆笑していた。
どうやら彼は笑い者にされているらしい。
なんとも惨めで、可哀想だった。同情する。
それでも、彼は青筋を立てて怒鳴り散らす。

「わ、笑うなよっ!!」
「いや、だってお前!」
「ぶはっ! これが笑わずにいられるか!」
「うるさい! 彼女が困ってるだろ!!」
「えっ?」

何故か庇われた。しかし、身に覚えはない。
キョトンとしていると、男共の喧嘩が勃発。
朝から元気な奴らだと思いつつ、読書を再開。

全く、本くらい静かに読ませて欲しいものだ。



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