転載元 : http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1542585667/ 1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/19(月) 09:01:08.44 ID:RjoQjk0q0 ――花咲川女子学園 1-B教室―― 花園たえ「ツンデレ?」 戸山香澄「うん! 一昨日の夜にやってたアニメのヒロインの子がそういうんだって」 市ヶ谷有咲「…………」 有咲(……香澄、わざとかその話題は?) 有咲(日直の日誌書き終わるまで待っててって言ったのは確かに私だけど……あれか、何かの当てつけか?) 有咲「…………」 有咲(いや、ねーな。どうせ思い付いた話題を振っただけだろ。気にしないで日誌書いてよ)サラサラ たえ「ツンデレ……あ、知ってる」 たえ「ウラル地方の言語で『木がない土地』って意味の言葉だよね?」 香澄「そうなの?」 たえ「え、違うの?」 香澄「私が聞いた話だと、相手のことが好きなのについツンツンしちゃう人のことを言うって」 たえ「へぇー」 香澄「それでいて2人っきりの時とかにね、不意にデレっとした仕草を見せるからツンデレなんだーって」 たえ「誰に聞いたの? 沙綾?」 香澄「ううん、まりなさん!」 たえ「そっか。大人だもんね、流石博識だ」 香澄「ねー!」 2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/19(月) 09:02:01.38 ID:RjoQjk0q0 有咲(……あー、色々ツッコミいれたい……) 有咲(でも待たせてる手前さっさと日誌書いちゃわないとだしな……) 有咲(集中集中)サラサラ たえ「香澄、そのツンデレっていうのが好きなの?」 有咲「…………」ピタッ 香澄「うん! なんかいいよね、素直じゃない子って!」 有咲「…………」 たえ「どんなところが好きなの?」 香澄「なんだろ、こう……本当は大好きなのに素直になれなくて意地張っちゃって、それで1人の時とかに落ち込んじゃったりする姿に心がくすぐられる? みたいな?」 たえ「へぇ」 有咲(……ふ、ふーん……) 有咲(ま、まぁ? 私には全然これっぽっちも関係のない話だけど? 今後こういう話題で話することもあるだろうし?) 有咲(しょーがねーよな、うん、ちゃんと話を聞いておかないとさ、これからのことに支障をきたす可能性っていうのもあるかもだしな) 有咲(うん、仕方ない仕方ない) 3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/19(月) 09:02:49.40 ID:RjoQjk0q0 たえ「ツンデレ……うーん、私はあんまりピンと来ないなぁ」 香澄「そう?」 たえ「うん。知り合いの中だと誰がそういうタイプかな?」 有咲(おいおい、やめろよそういう質問は) 有咲(香澄の一番近くでそういうタイプって言ったら私しかいねーじゃんか。ったくー、もうしょうがねーなーおたえは……えへへ) 香澄「うーん、誰だろ?」 有咲「えっ」 たえ「ん? 有咲、何か言った?」 有咲「え、あ、いや……別に」 香澄「日誌、書き終わりそう?」 有咲「……すまん、もうちょいかかりそう」 香澄「うん、分かった!」 たえ「あ、もしかして私たちうるさかった? 少し静かに――」 有咲「気にすんな待たせてんの私だし本当に気にしないでいいから話し続けててくれ」 たえ「そっか。よかった」 有咲「…………」 続きを読む