転載元 : http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1493107815/ 1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/25(火) 17:10:16.31 ID:z7qUdc780 ――おしゃれなカフェ―― 北条加蓮「なーんか疎外感」 高森藍子「疎外感?」 加蓮「ゴールデンウィークの予定、夏物を揃えよう、今年のトレンドは……とか言ってて」 加蓮「桜はまだ完全に散った訳でもないのに、お花見の話なんてもう誰もしてない」 加蓮「たまーにテレビで見たと思ったらビミョーな感じでしか咲いてない」 加蓮「それはもうどうこう言うつもりはないし、また藍子とケンカがしたい訳でもないけどさ」 加蓮「なーんか疎外感だなー、って」 藍子「……うーん……」 2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/25(火) 17:10:56.27 ID:z7qUdc780 ――まえがき―― レンアイカフェテラスシリーズ第48話です。 以下の作品の続編です。こちらを読んでいただけると、さらに楽しんでいただける……筈です。 ・北条加蓮「藍子と」高森藍子「カフェテラスで」 ・高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「カフェテラスで」 ・高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「膝の上で」 ・北条加蓮「藍子と」高森藍子「最初にカフェで会った時のこと」 ~中略~ ・高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「春風のカフェテラスで」 ・北条加蓮「……」高森藍子「……加蓮ちゃんと、桜の日の夜に」 ・北条加蓮「藍子と」高森藍子「静かな部屋で」 ・高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「薄明るい自室で」 3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/25(火) 17:11:26.19 ID:z7qUdc780 加蓮「基本流行の先端にいる側だし、たまーに流行を作れる側になってたから、久しぶりなんだよねー、こういうのって」 加蓮「昔もあったなぁ。周りで流行ってるのを今さら初めて、虚しい思いをしたことって」 加蓮「……ま、ただの愚痴だから気にしないでよ。あはは、いきなり変な話しちゃってごめんね? すみませーんっ!」 藍子「…………」ウーン 加蓮「私はグレープジュースで。藍子は?」 藍子「あ、はいっ。じゃあ、私はミルクココアで」 加蓮「だって。お願いしますっ」 藍子「店員さん、お願いします」ペコッ 4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/25(火) 17:11:55.87 ID:z7qUdc780 加蓮「やっぱりお茶よりジュースだよね」 藍子「えー。この前、お茶もいいよねって加蓮ちゃん言っていたのに。……今から注文を変えるって言ったら、店員さん、迷惑がっちゃうでしょうか?」 加蓮「迷惑迷惑。だからやめよう」 加蓮「でもま、何だって終わった話をしてもしょうがないよねー。ほら、ドラマの最終回を見逃したからって愚痴っても話題に入れないのと同じようなもんでしょ」 藍子「もしそうなったら、なんだかとっても寂しいことになっちゃいそうですね」 加蓮「ホント寂しいっていうか昼休みが地獄だった」 藍子「っていうことは、体験談ですか?」 加蓮「そーそー。毎週さ、昼休みの30分がぜんぶ潰れるくらいにあれこれ駄弁ってたのに最終回だけ見落として」 加蓮「なんかハブにされるいじめられっ子ってこんなのかなーって思ったらムカついたんだ。で、その日は早退しちゃった」 藍子「早退までしちゃったんですか?」 加蓮「仕事だからってことで逃げちゃった。あ、これアイドルになった後の話。結構最近のことなんだ」 加蓮「実際、自主レッスンはしたからウソじゃないし? トレーナーさんにも色々教えてもらったし、結果オーライだよ」 藍子「あはは……」 続きを読む