転載元 : http://wktk.open2ch.net/test/read.cgi/aimasu/1542268446/ 1: 名無しさん@おーぷん 2018/11/15(木)16:54:06 ID:38l ◆作者からの大事なお知らせ◆ 怒らないでください。 ※ギャグSSです。 ――――――― ――― ― ある晴れた日の夕方。 事務所に顔を出したら、ソイツはそこにいた。 ありす「…………」 晴「お前、だれ?」 2: 名無しさん@おーぷん 2018/11/15(木)16:55:34 ID:38l ちひろ「あら、晴ちゃん。おはようございます」 晴「あー、ちひろさん。おはようございます」 ちひろ「今日はオフでしたよね。どうしたんですか?」 晴「いや、宿題だれかに手伝ってもらおうと思って来たんだけど」 ありす「…………」 晴「ソイツ、だれ?」 そう言ってオレは、広くない事務所の端っこ、ちひろさんの席の横に立っているヤツを指差した。 ちひろ「そうでした。紹介しないといけませんね」 うつむきがちにモジモジと手を動かすソイツの背中をポンと叩き、ちひろさんはにこりと笑って、黙りこくるソイツに自己紹介を促す。 ちひろ「今日から私たちの新しい仲間になる、橘ありすちゃんです♪」 ありす「あの…、こんにちは、橘ありすです。よろしくお願いします」 晴「ぅぁ…………」 今度は、自分が黙る番だった。はにかみながら、でも、まっすぐオレを見て話すコイツの声を聞いて驚いた。 こんな可愛いヤツが、この世にいるのかと思った。 3: 名無しさん@おーぷん 2018/11/15(木)16:56:50 ID:38l 晴「お、おう。よろしく」 こんなセリフしか言えない自分が情けない。 ここはアイドル事務所だから、見てくれが可愛いやつはうじゃうじゃいる。でも、声を聞いて可愛いと思うやつは、そんなに多くはない。 ありす「私、音楽が好きで、音楽を仕事にするのが夢なんです。だから、アイドルになって、たくさんの人に歌を聞いてもらえたらなって」 晴「へー…。ま、まあ! オレは良い夢だと思うぜ」 ありす「本当ですか? 嬉しいです!」 満面の笑顔で喜ぶありすを見て、正直、胸がときめいた。 この顔は反則だ。イエローカードだ。同じ女だっつーのに、本気で惚れちまいそうになる。 4: 名無しさん@おーぷん 2018/11/15(木)16:57:40 ID:38l ちひろ「そうだ。もし晴ちゃんが良かったら、ありすちゃんに事務所を案内してあげてくれませんか?」 晴「オレが?」 ちひろ「はい。今日晴ちゃんはオフですし、年の近い子の方が、ありすちゃんも気が楽かなと思ったので」 チラッとありすに目を向けると、遠慮がちに、少しだけ期待を込めた目でオレを見てくる。 あーくそ、こんなん、絶対断れねー。 晴「し、しょーがねーな! じゃあ、オレがその役引き受けてやるよ」 ちひろ「ありがとうございます、助かります♪」 ありす「あの…、えっと……」 晴「オレの名前は晴、結城晴。お前と同じアイドルの仲間だ。よろしくな」 ありす「はい。あの、よろしくお願いします、晴さん」 晴「よし、じゃあ行くぞありす。しっかりついてこいよ!」 ありす「はいっ!」 続きを読む