転載元 : http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1492420102/ 1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/17(月) 18:08:22.88 ID:/dSBbIGO0 ――事務所―― <ガチャ 北条加蓮「おはようございまーす。……あ、モバP(以下「P」)さん。やっほー♪」 加蓮「え? 治ってないのに無理して来るなって? 何言ってるのPさん。もう大丈夫だよ? ほら、こんなに元気に……ケホ」 加蓮「咳してるだろうって、春なんだから咳くらいしちゃうでしょ。それよりお仕事! 寝込んだ分を取り戻――」 高森藍子「あれ?」ヒョコッ 藍子「って加蓮ちゃん!? どうして来ているんですか!?」 加蓮「あ、藍子。ちょっと聞いてよ、Pさんがさ、大丈夫だって言ってるのに帰れってひどいこと言う、」 藍子「え、何ですかPさん? ……加蓮ちゃんを連行せよ?」 加蓮「んだけ……ど?」 藍子「はいっ。その任務、引き受けました!」ガシ 加蓮「ちょっ」 藍子「さあ加蓮ちゃん、帰りますよ~」ズルズル 加蓮「藍子!? 待って、Pさ――頼んだぞーじゃない! やっ、まっ、だから私は大丈夫だっゲホッ!」 2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/17(月) 18:09:03.54 ID:/dSBbIGO0 ――まえがき―― レンアイカフェテラスシリーズ第47話(その1)です。加蓮の部屋よりお送りします。 以下の作品の続編です。こちらを読んでいただけると、さらに楽しんでいただける……筈です。 ・北条加蓮「藍子と」高森藍子「カフェテラスで」 ・高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「カフェテラスで」 ・高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「膝の上で」 ・北条加蓮「藍子と」高森藍子「最初にカフェで会った時のこと」 ~中略~ ・高森藍子「カフェで加蓮ちゃんを待つお話」 ・高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「ちょっと疲れた日のカフェで」 ・高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「春風のカフェテラスで」 ・北条加蓮「……」高森藍子「……加蓮ちゃんと、桜の日の夜に」 3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/17(月) 18:09:33.62 ID:/dSBbIGO0 ――加蓮の部屋―― 藍子「体調が治っていないのに無理をしたらダメです!」 加蓮「えー」 藍子「えー、じゃないですよっ」 加蓮「ぶー」 藍子「ぶー、でもなくて! さっき加蓮ちゃんのお母さんからも聞きましたよ。加蓮ちゃん、まだ調子が悪そうだって」 加蓮「お母さんめ、ホント余計なことばっかり」 藍子「焦らなくても大丈夫なのに。Pさんだって、お仕事やレッスンよりも、身体を大切にする方を優先するようにって、いつも言っているじゃないですか」 加蓮「……ほ、ほら、あれから3日も経つんだしみんな加蓮ちゃんに会いたがってるんじゃないかな~、なんて」 藍子「加蓮ちゃん!」 加蓮「はいすみません」 4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/17(月) 18:10:03.53 ID:/dSBbIGO0 藍子「……無理をして、またひどくなったら、Pさんも、みなさんも、心配しちゃうんですよ?」 加蓮「だからそういうの――」 藍子「加蓮ちゃんは、気遣わなくていい、心配しなくていい、って言っちゃうかもしれませんけれど、そんなの無理に決まってます」 藍子「体調が万全になるまで加蓮ちゃんは寝ていてください!」 加蓮「……はぁい」 藍子「もうっ」 加蓮「くそぅ。Pさんがこれほど藍子に信頼を寄せていたとは。っていうかあれでも最大限に熱を冷ませて誤魔化せる体勢を作ったのに一発で見抜きやがって。普段の乙女心なんて引っかかりもしないくせに」 藍子「加蓮ちゃん?」ジロ 加蓮「あ、藍子も藍子だよ! あんなにズルズル引きずって!」 藍子「あんな加蓮ちゃんを見たら、Pさんに言われなくてもお布団まで引きずっていました」 続きを読む