527 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage] 投稿日:2018/11/09(金) 12:38:31.62 ID:cCtc0BIV.net 年に1度、飛行機の距離の嫁の実家に帰省する。 義父は息子と酒を飲むのが夢だったとのことで、結婚報告の時の晩から、帰省1日目の夜は 朝まで2人で飲み明かすことが恒例行事となった。 嫁も義母も義父の想いは知っているし、結婚2年目の帰省からはつまみ作りから片付けまでオレがやるから、 むしろ感謝されている。 義父も楽しみにしてくれているのか、毎年お高めなお酒を用意して待っている。 オレが有名なお酒じゃないですか、口当たりが良くて美味しい、中々こういうお酒は飲めないから嬉しい 等と言うと喜んでくれる。 お義父さんごめん。お酒は本当は好きじゃない。 ほぼ酔わない体質だけど、どんなに高級で評判の良いお酒を飲んでも全く美味しいと思えない。むしろまずい。 義父は色々飲めるんだな!と喜んでくれてるが、本当は何を飲んでも同じ味だから関係ないだけ。 嫁は飲めない体質の人なのでお酒に関することには興味がない。 オレが酔わない事は知ってるけど、まずいと思ってる事は言ってないから知らない。 朝までとは書いたが、義父はご機嫌で序盤からハイペースで飲むから22時に開始して0時過ぎにはほぼ泥酔状態。 あとは4時頃に潰れて寝るまで、幼くして亡くなった息子さん(嫁兄)の話を食卓につっぷしたまま 無限ループで話すので、帰省3年目からは適当に相槌を打ち、食卓の下でスマホ見て聞き流してる。 翌日、途中から良く覚えてないんだけど失礼な事をしなかっただろうか、呆れられてないだろうか、 よかったらまた飲んでくれるだろうかとご機嫌を伺う子犬のように聞く義父に、 お義父さんと語りながら飲むお酒は楽しい、また飲みましょうと満面の笑顔で答えるのが毎年の流れ。 義実家との円満な関係と、優しい義父の夢を壊さないため、これからも酒が好きではないことを気づかれないように続ける。 今月末にまた帰省する予定だけど、誰にも言えないので。