転載元 : http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1446020378/ 1: 由比ヶ浜サーガ 2015/10/28(水) 17:19:38.26 ID:g5XmeJ/Ao 八幡「……いきなり何を語り出してるんだ? あと、ハッチーってひょっとして俺の事か?」 雪乃「平塚先生から聞いたわ。ハッチーの作文の事について」 八幡「ああ……。やっぱりハッチーって俺の事か……」 雪乃「そう。人間は確かに群れる生き物よ。そして、それは私たちが弱いからね。でも、弱さを受け入れて群れるのも大事だと私は思っているの」 八幡「……俺はそうは思わないが」 雪乃「ハッチー、反対意見を述べる時は手を上げてからにして」 八幡「お、おう……。こ、こうか?」サッ 雪乃「両手を上げて」 八幡「え」 雪乃「両手よ。早くして」 八幡「お、おう……」サッ 雪乃「動くな」サッ (銃を構える) 八幡「何がしたいんだ、お前」 2: 由比ヶ浜サーガ 2015/10/28(水) 17:20:20.14 ID:g5XmeJ/Ao 雪乃「私はずっと一人で暇だったのよ。だから、私に構いなさいよ」 八幡「子供かよ」 雪乃「はい、これがあなたの銃よ。あなたの好きな本物だから気を付けてね」ポイッ 八幡「おい、ちょっ、待て! 投げて渡すな、って言うか、本物!?」 雪乃「しまったわ。思わず口が滑って。私とした事がつい本当の事を話してしまうだなんて偽物のモデルガンよ」 八幡「どっちなんだよ……」 雪乃「試しに撃ってみればわかるわ。まずはこうやって安全装置を外して」ガシャッ 八幡「おい、雪ノ下。……何で銃口を俺に向ける」 雪乃「ふふふっ。まさかこんなに簡単に罠にかかるだなんて、呆れた男ね。そう、これは姉さんの敵討ちなのよ! 覚悟しなさい!」サッ (拳銃を向ける) 八幡「……映画とか……結構好きなのか?」 雪乃「わりと好きね」コクッ 八幡「……そうか」 3: 由比ヶ浜サーガ 2015/10/28(水) 17:20:48.15 ID:g5XmeJ/Ao 雪乃「ハチハチ。あなたはどう? 映画とか好きかしら?」 八幡「……別に嫌いではないな」 雪乃「そんな事はとうの昔に知っているわよ」 八幡「え」 雪乃「あなたが毎週欠かさず金曜ロードショーを見ている事なんて、私にはお見通しなの」 八幡「いや、結構まちまちだぞ」 雪乃「ハッチー、残念ね。あなたは空気を読むという事すら出来ないのかしら?」 八幡「俺もう帰っていいか?」 雪乃「ごめんなさい、まだ帰らないで。退屈なの」 八幡「……なら、残るが」 雪乃「ふふふっ。それなら二人で一足早いクリスマスパーティーと洒落こみましょうか。奴らにはこの特製クリスマスプレゼントをお見舞いしてやらないとね」ピンッ (手榴弾のピンを抜く) 八幡「……楽しいか、雪ノ下?」 雪乃「結構」コクッ 八幡「……そうか。良かったな」 4: 由比ヶ浜サーガ 2015/10/28(水) 17:21:26.24 ID:g5XmeJ/Ao ガラッ 結衣「やっはろー! 遅れてごめんねー、ヒッキー、ゆきのん!」 八幡「お、おう……」 雪乃「あら、ようやく来たのね、由比ヶ浜さん。残念だけど、あなたの席はもうないわよ」 結衣「え? あ、そういえば、椅子が一つもないし!」 八幡「本当だな……いつの間に」 雪乃「ふふっ。さあ、由比ヶ浜さん、選びなさい。床に這いつくばるか、それとも私の膝の上に座るか」ポンポン 結衣「え……?」 八幡「は……?」 雪乃「え、選びなさい……。床に這いつくばるか……私の膝の上に座……」 結衣「…………」 八幡「…………」 雪乃「……ご、ごめんなさい。私が床に這いつくばるわ。だから……」 結衣「わ、私、椅子取ってくるね、ヒッキー……」 八幡「おう……」 雪乃「ま、待って! せめて私が行くわ……! だから二人とも残念な目で見ないで……!」 5: 由比ヶ浜サーガ 2015/10/28(水) 17:22:03.89 ID:g5XmeJ/Ao 結衣「ゆきのん、なんか涙目で出ていっちゃったね……」 八幡「ちょっと可哀想な事をしたな……。何でお前、膝の上に座ってやらなかったんだ……?」 結衣「え、だって、いきなりだったし……。て言うか、普通、無理じゃない? ヒッキーだったら乗れた?」 八幡「……すまん、俺が悪かった。こんな場所でいきなりは無理だ」 続きを読む