925: 大人の名無しさん 03/02/06 02:27 ID:C5vaTHX4 つい先日、レコード(古くて恐縮)を整理中のこと。高校時代のブラスバンドの演奏会のものが出てきたので 懐かしくなって聞こうとしたら何か紙が一枚。それは亡くなった後輩の葬儀で読んだ弔辞の下書きらしき文面でした。 鉛筆の小汚い字で稚拙な文章が・・・自分の字です。 そいつは妙に彫りの深いロシア人のような顔をしたティンパニーを叩くのが上手いチビで・・骨髄の癌でした。 大学3年で発病、右足を膝から切断しても、元気に自動車免許をとりに行くんだと笑ってくれました・・病院で。 でも、私の同期だった打楽器の先輩と最後に見舞ったとき・・ 『痛いよ、・・さん。もう無いんだけど足・・痛いよ。』繰り返し繰り返し・・そして『治るよね・・。』と・・。 それから一月後彼の葬儀が行われることになり、 故人と親睦の深かったバンドのメンバーの代表で葬儀での弔辞を私が書くことになったのです。 私はローカルのテレビ局で駆け出しの制作屋でしたから文章は得意だろう・・と・・。 どんな気持ちで書いたかもう覚えていないくらい昔。 いま読むと稚拙で力みかえった慣用句が並んでいます。 でも、読み返すうちに涙がどんどん出てきてしまいました。40過ぎの中年男が・・ なあ、遠藤・・もう20年も経つんだなあ。 オレも今、人工透析なんぞ受けながらそれでも仕事してるよ。 カラダがこんなで結婚もしちゃいないし、毎日もキツイ。 今夜も全身痒くて眠れそうもねえよ、定年まで生きられそうもないけどさ。 まだ、弱音吐いちゃ駄目だよな・・。オレ生きてるもんな。 楽器吹くのも止めちまったけど、今度会えたらあっちで奏ろうな。 でも、まだ先にしてくれよ。・・もう少しこの世でやりたい仕事あるからさ。 そうして、泣いたあと、少し元気が出てきました。 今、レコード聞きながら書き込んでいます。ありがとう遠藤。 長文駄筆拝謝・・・。 続きを読む