転載元 : http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1435324106/ 1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/06/26(金) 22:08:26 ID:Ftg33b5k 国王「先代魔王よ…安らかに眠れ。」 勇者「世の平和は、我々が守って見せます。」 魔王「国王殿、勇者、ありがとう…。」 2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/06/26(金) 22:09:01 ID:Ftg33b5k 国王「先代殿はどんなお方だった?」 魔王「人間を嫌ってはいたが、戦争が終わればそれでいいと言っていたな。」 勇者「平和を求めていたのは一緒、か。」 魔王「ああ…。」 国王「もっと早くに、和平を申し込みたかったな…。」 魔王「父上はゲームに手を出していなかったから…。」 勇者「思えば、俺たちが出会ってからそこそこ経つな。」 魔王「今夜も飲むか?」 国王「良いのか?」 魔王「父上も、いつまでもしんみりとした空気では嫌だろうしな。せっかく来てもらってもてなさない訳にもいかん。」 3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/06/26(金) 22:09:32 ID:Ftg33b5k 大臣「お帰りなさいませ。」 騎士長「我々も行かなくてよかったのでしょうか?」 国王「大人数で行くのも迷惑じゃろうしな。」 司祭「では、そろそろ失礼を…。」 魔王「まあ待て、もてなしを受けていってはくれないか?」 大臣「えっ?」 魔王「思えば我々ばかりそちらに行ってもてなされていたからな。」 騎士長「今回はお墓参りですし…そのような…。」 魔王「長旅で疲れているだろうに…気を遣わなくてよいのだ。」 4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/06/26(金) 22:10:08 ID:Ftg33b5k 魔王「平和を祝して…この言葉何回目だろうな…ともかく、乾杯!」 「「「かんぱーい。」」」 勇者「側近と魔法使いの姿が見えないな?」 魔王「買い物に行ったようだぞ。」 国王「戦士と僧侶は?」 魔王「あー、あの二人はデートと被ったらしいから、無理に来なくてもいいよって伝えたんだ。」 勇者「まあ、流石に欠席する訳にはいかないからって、後から来るらしいけどね。」 氷魔「失礼いたします。料理をお持ちいたしました。」 魔王「うむ。」 勇者「この人は?」 魔王「四天王が一、参謀の氷魔だ。」 国王「えっ、四天王とかいたの!?」 魔王「いたの。」 勇者「初耳なんだけど。」 魔王「まあ、勇者と戦ってないしなあ…。」 続きを読む