転載元 : http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1539576691/ 1: 家 ◆YmvLytuhUo (やわらか銀行) 2018/10/15(月) 13:11:31.37 ID:OlR6Ig77 ずっといるから知ってる。 一度来ただけじゃ分からないような良いところも悪いところも。 それを実感したのはきっと、あの子が私の隣にいることが多くなって 私が彼女に、自分の知っているその全部を少しずつ ぽつぽつと話し始めたからだろう。 そう、それはまるで傘に入るか入らないか──少し迷うくらいの にわか雨を降らせるような感じで。 2: 家 ◆YmvLytuhUo (やわらか銀行) 2018/10/15(月) 13:13:50.18 ID:OlR6Ig77 ─学校、三年生教室 果南「演奏会をやる? 来月に?」 梨子「はい、学生で演奏できる人が欲しかったみたいでお誘いをもらったんです」 梨子「ここの会場なんですけど……」ピラッ 果南「へえ、ここでやるんだ…懐かしいなあ」 梨子「果南さん、行ったことあるんですか?」 果南「昔ね、それよりその演奏会さ、観に行ってもいいの?」 3: 家 ◆YmvLytuhUo (やわらか銀行) 2018/10/15(月) 13:15:28.97 ID:OlR6Ig77 梨子「え……も、もちろん! というより、そのために来たというか……」ボソボソ 果南「? いいんだよね?」 梨子「は、はい! それとあの、飲み物サービスのチケットもあるから…良ければ」ドウゾ 果南「わっ、相変わらず用意いいね、ありがとう梨子ちゃん楽しみにしてるね」 梨子「うん…頑張ります」ニコ 4: 家 ◆YmvLytuhUo (やわらか銀行) 2018/10/15(月) 13:16:14.68 ID:OlR6Ig77 梨子「それじゃあ…お邪魔しました」ペコリ ピシャン 果南「…………演奏会、かあ」ヒラヒラ 果南「ねえ、二人も観に行くよね?」フリムキ ダイヤ・鞠莉「……は?」 果南「…え? 何その反応、行かないの?」 鞠莉「行かないもなにも…」 ダイヤ「流石に私たちが同伴するのは無粋だと思うのですけれど」 5: 家 ◆YmvLytuhUo (やわらか銀行) 2018/10/15(月) 13:17:06.17 ID:OlR6Ig77 果南「無粋ってなにが」 鞠莉「だ、か、ら、梨子は果南にだけ観てほしいってこと」 果南「そうなの?」 ダイヤ「少なくともここにいる果南さん以外の全員はそう捉えたと思いますわよ」 果南「それじゃあ私が梨子ちゃんのこと分かってないみたいじゃん」 鞠莉「いや、実際にそうじゃない」 果南「そんなことないって、この前だって……」 続きを読む