今年9月に2年8カ月ぶりとなるJリーグ復帰を果たした柏レイソルの元日本代表DF鈴木大輔は、ディフェンダーとしてスペインリーグを経験した数少ない選手だ。日本を飛び出し、スペイン2部ヒムナスティック・タラゴナで過ごした3シーズンを「濃い2年半でした」と振り返る。長らく日本人選手にとって活躍が難しいとされてきたスペインの実情や、日本代表MF柴崎岳(ヘタフェ)やMF乾貴士(ベティス)らが輝きを放った要因を、体験談を交えながら語ってもらった。 鈴木は日本からスペインの環境に適応するにあたって、一番難しかったことに「文化と教育の違い」を挙げる。この2点が、サッカーの評価基準にも大きな影響をもたらすからだ。例えば、鈴木は日本では対人や空中戦の強さ、リーダーシップに定評があった。しかし、タラゴナでは「ヘディングや1対1に強いから良い選手という評価はなかった」という。 「個人的には、この2年半で対人はもちろん、独特なリズムを持つ選手と対峙したことで、ボールを奪いに行くべき場面と行ってはいけない場面の判断がより冷静になったと思っています。ただ、センターバックで言えばチームの守備戦術に連動して細かいポジション修正をできるか、スライドが速くて後ろからチームの守備をサポートできるかが、“守備ができる”基準。日本では対人のように“局面の切り取り”でしたが、スペインでは評価のされ方が違います。日本で評価の高い選手が向こうで全然認められないというのは、特にスペインは多いんじゃないかな、と」 https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181015-00141406-soccermzw-socc 続きを読む