転載元 : http://wktk.open2ch.net/test/read.cgi/aimasu/1539250405/ 1 :名無しさん@おーぷん 2018/10/11(木)18:33:25 ID:rAA 緒方智絵里さんのとっても短い短編です。 2 :名無しさん@おーぷん 2018/10/11(木)18:37:21 ID:rAA 太陽がくすんだ雲に顔を隠した日も、彼女はいつものクローバー畑にいた 穏やかな陽射しだった昼間に比べると、少し肌寒くなってきていた。 ――ゲコゲコゲコゲコゲコ 早く雨が降れと言わんばかりに盛大な合唱が聞こえる。 少々耳障りだが、彼女は意に介さない。 3 :名無しさん@おーぷん 2018/10/11(木)18:39:05 ID:rAA 一心不乱にクローバーをかき分けていると、彼女の首筋にヒヤリとした感触が舞い降りた。 「ひゃあっ…!……雨?びっくりした…」 突然の雨に日課は中断。結局、お目当てのものが手に入ることはなかった。 「はぁ…見つからないな…なんでだろう…」 かなりがっかりした様子が伺える。 「最近調子もよくないし、幸運が逃げていっちゃってるのかな…」 彼女にとってはジンクスなのだ。 「とりあえず、中に入らなきゃ…」 続きを読む