転載元 : http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1538972651/ 1: 名無しで叶える物語(公衆) 2018/10/08(月) 13:24:11.94 ID:AFKHueV4 土曜日。 太陽がゆっくりと輝きを増し始めた頃、私は家を出た。 μ'sの練習が休みの今日、花陽と凛と出掛けることになっているのだ。 昨日、練習終わりの談笑タイムにそんな話になった。 私たちの話がどういう風に影響したのか、二年生と三年生もそれぞれ出掛けることになったのだとか。 このすっきりと晴れた空は、普段頑張っている私たちへのプレゼントなのね、きっと。 2: 名無しで叶える物語(公衆) 2018/10/08(月) 13:25:05.71 ID:AFKHueV4 凛「あっ真姫ちゃーん!おっはよー!」 遠くからそんな声が聞こえたかと思うと、橙色のなにかが、ものすごい速度で私の方へ迫ってくるのが視界に入った。 え、待ってよ… 凛「どーんっ!」 真姫「きゃあっ!…もう凛!危ないじゃない!」 来るとわかっていたのに、その身に宿る有り余る元気にあっさりと押し負けてしまい、危うく転びそうになった。 3: 名無しで叶える物語(公衆) 2018/10/08(月) 13:25:57.69 ID:AFKHueV4 真姫「あんたは朝から!」 凛「にゃふーん」 私が咎めていることに気付いているのかいないのか、構わず頬擦りしてくる猫を引き剥がすべく奮闘していると、てこてこと花陽も寄ってきた。 花陽「おはよう、真姫ちゃん」 真姫「おはよう花陽。とりあえず、このオレンジ色のやつをどうにかしてくれない?」 4: 名無しで叶える物語(公衆) 2018/10/08(月) 13:26:54.33 ID:AFKHueV4 花陽「凛ちゃん。そんなに押したら真姫ちゃんが転んじゃうよ」 凛「大丈夫!毎日トレーニングしてるんだから、このくらいじゃびくともしないよ!」 真姫「あんたみたいな運動ばかとは違って、こっちは普通の女子高生なの!そんな強靭な体幹はしてないのよ!」 とは言いつつなんとか耐え抜き、花陽の注意にすら耳を貸す様子のなかった凛を引き剥がすことに成功した。 軽く服の裾を払う。 5: 名無しで叶える物語(公衆) 2018/10/08(月) 13:27:40.68 ID:AFKHueV4 真姫「まったく…朝から暑苦しいんだから」 凛「えっへへ~」 花陽「凛ちゃん、昨日からすごく楽しみにしてたんだよ。帰り道で真姫ちゃんと別れたあとも、ずっとうきうきしてたの。ね」 凛「うん!だって真姫ちゃんから遊ぼうって誘ってくれたの初めてなんだもん!」 真姫「んな…っ」 続きを読む