転載元 : http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1437130263/ 1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/07/17(金) 19:51:03 ID:oXyWbHy2 廃墟 女騎士「……」 「おい!大丈夫か!?」 「しっかりして下さい!」 女騎士「?」ムク 「良かった!無事みたいだな!」 女騎士「……」 「どうした?黙り込んで、腹でも減ってるのか?」 「デリカシーないですよ勇者様!怪しんでるだけでしょう。まだ自己紹介もしてないんですから」 女騎士「…?」ピク 「そりゃそうだ。俺は勇者で、こっちは僧侶。宜しくな」 2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/07/17(金) 19:51:44 ID:oXyWbHy2 勇者「それで、そっちは?名前は?どこ出身?何でこんなとこで寝てたんだ?」 僧侶「一度に聞いても答えられませんよ!失礼しました。あの、まずはお名前を伺ってもいいですか?」 女騎士「……」クイ 勇者「何だ?ロケット?第42期入団?何だこれ」 僧侶「満月の国の騎士団、その証ですね」 女騎士「」コク 勇者「へえ、って!満月の国ってここじゃねえか!半月前に魔王に王都と周辺を滅ぼされたって…!」 僧侶「勇者様!」 勇者「あ、悪い…無神経だった」 3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/07/17(金) 19:52:24 ID:oXyWbHy2 勇者「えっと、名前の話だっけ?何て呼べばいい?」 女騎士「……ぅ…ぁ……ぁぁ…」パクパク 勇者「あ、すまん!無理すんな!しゃべれないとは思ってなかったんだ」 僧侶「失語症…ですか……仕えていた国の、騎士団の惨状はそれほどまでに…」 女騎士「……」 4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/07/17(金) 19:52:57 ID:oXyWbHy2 勇者「ああっと、そうだな、女騎士って呼んでいいか?」 女騎士「」コク 勇者「よっし、じゃあ女騎士、俺らと一緒に行こうぜ?」 女騎士「?」 僧侶「勇者様!?」 勇者「説明がまだだったな。俺と僧侶はさ、魔王討伐のために炎の国から派遣されてきたんだ」 女騎士「……」 勇者「それでさ、何やかんやあって逆方向の満月の国に行くことになって…」 僧侶「すみません、代わりに説明します」 勇者「うん頼む」 続きを読む