転載元 : http://engawa.open2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1538323242/ 1: 名無しさん@おーぷん 2018/10/01(月)01:00:42 ID:Ty3 前回のラブライブ! 【SS】 善子「カー○ンサー?」 あらすじ 部室でカーセンサーを見ていたダイヤ。そこに善子が現れて車の話をする。 お互いスポーツ系が好きだと知り意気投合、善子はダイヤの家の車を私有地で運転させてもらえることになった。 ―黒澤家― ダイヤ「こちらへどうぞ」 門をくぐり裏手の方にある車庫へ歩いていく。白い悪魔とご対面できるかと思うと心の底からワクワクすると同時に気持ちを抑えられない自分がそこにいた。 ガラガラとダイヤがガレージのシャッターを開ける。そこには白い悪魔が佇んでいた… 善子「これね… やっぱ本物のRは雰囲気出てるわね」 ダイヤ「ホイールはRAYZ TE37 足回りはオーリンズのショックにスイフト製のバネを組み合わせています。純正形状しかマッチングしなくて中々探すのに苦労しましたが路面追従性や乗り心地は抜群にいいですよ。給排気はスズキスポーツ、ECUは果南さんのお父さん特性のROMが入ってます。」 ダイヤ「ダートラ用なのでボディ補強もしっかりしています。ロールバーは勿論スポット増し、メンバーブレースも知り合いからワンオフで制作して貰いました。」 善子「こりゃ凄い…」 2: 名無しさん@おーぷん 2018/10/01(月)01:02:22 ID:Ty3 ダイヤ「本当は車高を上げていたのですがダートラを辞めてからは舗装路用のセッティングということで足を仕上げたと言っていましたわ。」 ダイヤ「さ、エンジン、掛けてください」 ドアを開けると体をガッツリと包み込むフルバケットシートがあり慣れない感じで体を押し込んでいく。身動きがほぼ取れない。目の前には追加メーターがずらりと並んでいる。きっと油温油圧水温ブースト計だろう。 旧規格の車特有の狭さに心地よさを覚えつつ私はキーを差し込みエンジンを覚醒させる。 キュルルルル…… ドルン 古い車とは思えないくらいの掛かりの良さだった。 ダイヤ「それでは私が私有地のお山まで運転するので…」 3: 名無しさん@おーぷん 2018/10/01(月)01:04:35 ID:Ty3 私は助手席に移動しダイヤが車を出していく。スムーズにクラッチを繋いで発進。やっぱダイヤは上手だ。 いつも見慣れている内浦の町並みが違って見える。ハイチューンを思わせるようなエンジンサウンド、それを活かすような低音を響かせるマフラー。 少し踏むとエンジンの方から甲高いタービンの音が聞こえ、アクセルを戻すと吹き返し音と共にブローオフバルブの音が鳴り響く。 乗っているだけでこんなにも楽しい。 自分がこのマシンを自由自在に操れるようになればどれだけ楽しい日々を送れるのだろうか。流石にこれほどの車を自分で作り上げるとなると困難だが。 ダイヤ「実はこの車、それほど調子が良くないんですの。普通に走らせる分には良いのですが全開走行、高回転高負荷となるとちょっと辛いんです。」 4: 名無しさん@おーぷん 2018/10/01(月)01:10:13 ID:Ty3 ダイヤ「何度かエンジンブローしてこのハイチューンをセッティングできる人がもう居なくて… ブースト2キロ掛けて約200馬力。」 ダイヤ「昔は果南さんのお父さんとやっていましたが二回目のエンジンブローの後、もうこれ以上は無理ということでレースも車も辞めてしまいました。」 ダイヤ「ただ馬力を抑えて走らせる分には普通に走るのでたまにエンジンを掛けてあげたり私が買い物に使ったりするのですが…」 善子「そういうことだったのね。しかし果南さんのお父さんも車やっていたのね。確かに船の整備とかもするってことはこういうことはある程度わかるって考えるとおかしい話じゃないわね」 ダイヤ「到着しましたよ。取り敢えず解説しながら発進して走るコースを下見するのでよく見ていてくださいね。」 善子「ハーイ」 ダイヤ「発進するときはまずアクセルを軽く踏みます。タコメーター上で2500rpmあたりまで踏めばまず良いでしょう。そしたらクラッチペダルを少しづつ離して半クラッチ、繋がる感触があるのでほんの気持ちアクセルを踏んで更に左足を離してクラッチを繋いでいきます。」 ダイヤ「シングルとはいえ強化クラッチなので慣れないとエンストばっかりですがこれに慣れてしまうと普通の車では全く苦労しないと思うので頑張りましょう」 善子「簡単に言えば吹かして左足を徐々に離していけばいいのね」 ダイヤ「踏みすぎればロケットスタートですが」 続きを読む