転載元 : http://wktk.open2ch.net/test/read.cgi/aimasu/1537629815/ 1: 名無しさん@おーぷん 2018/09/23(日)00:23:35 ID:itt 泰葉「はい……」 みく「なんでまた急に…。アイドルになってそこそこ経ってるし、これまでだって別にキャラを作ってたワケじゃないよね?」 泰葉「それはそうなんですが…なんていうか、このままでいいのかな、と」 響子「というと?」 泰葉「やっぱり、少しだけ不安になることがあるんですよね。これまでカメラの前に立っていたのはいつも『誰かの作った私』、だったので」 みく「あー…役者さんだもんね。でもさ、ありのままで行くって、泰葉チャンとプロデューサーさんの二人で決めたことなんでしょ?」 泰葉「それは…そうなんです」 泰葉「初めて会った時のことでした…。私は言われたことに従うからって言ったんです。そしたらPさん…あっプロデューサーがですね、物凄く真剣な瞳で言ったんですよ」 泰葉「『それでは駄目だ、他でもない岡崎泰葉という一人の女の子だからこそ俺はアイドルとしてプロデュースしてみたいと思ったんだ』…って」 泰葉「それでそれで、ちょっとびっくりしちゃって冷たい態度を取ったりもしたんですけど、なんだか私自身を見てもらえるっていうのがすごく嬉しくて!ああ、何かが始まるんだなって――」 みく「あ、やっば……」 響子「ノロケ、始まっちゃいましたね…あはは」 ※このSSに登場するアイドルはCV欄に表記される名前が通常と少々異なるよ 2: 名無しさん@おーぷん 2018/09/23(日)00:35:13 ID:itt ────── みく「……つまり、要約すると」 みく「やっぱり素の自分でいるのが恥ずかしくなることがあるし、思うようなアイドル像を表現しきれないから、期待に応えるためにも、いくつか新しいキャラを模索してみたいと」 泰葉「そういうことなんですっ」 響子「要約というか、話の最後2%を切り取っただけですね…」 みく「ホント、泰葉チャンは思い出の枚挙が止まんないよね」 泰葉「~~っ。な、長々と喋りすぎてしまい申し訳ありませんでした……」 みく「いやいいんだけどね…仲良しなのはいいことだから。ごちそうさま、もうおなかいっぱいにゃ」 泰葉「こほんっ。ですから、キャラ作りの相談をぜひ! みくさんにお願いしたくて……」 みく「……いや、うん。そろそろ言わせてもらうけどさ」 みく「つーくーっーてーなーいー! みくは素なの! ナチュラルボーンネコチャンなの!!」 みく「キャラじゃないっ!」 泰葉「す、すいませんでしたっ!」 みく「あ、いやそこまで謝らなくても…。泰葉チャン大先輩だしさ、ほら…」 3: 名無しさん@おーぷん 2018/09/23(日)00:45:14 ID:itt みく「つくづくマジメなんだから…」 響子「キャラ…うーん、キャラですか…」 みく「響子チャンも素でやってるタイプだもんね。っていうか、うちの事務所ってキャラ作りしてる方が少ないと思うケド」 響子「ですね。強烈な人達ばかりだから…」 泰葉「そうなんです。それで誰に相談すればいいか分からなくて…」 みく「あー…うん。なんか言い訳できない気がする。確かにみくに相談して正解かも」 泰葉「私、年下の子達と一緒にいることが多いもので…。それ以外に普段よく話す方となると…」 泰葉「…周子さん」 響子「あー…」 みく「頼れる人ではあるけどね…」 続きを読む