転載元 : http://engawa.open2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1537451552/l50 1: 名無しさん@おーぷん 2018/09/20(木)22:52:32 ID:9ny みほ「…………」ペラペラ 沙織「あれ?みぽりん何読んでるの?」 みほ「ん?これはね、アンチョビさんに借りた……」 沙織「借りた?」 みほ「れ、恋愛小説……」テレテレ 沙織「あはは、そんなので照れることないじゃん。私だって読むし」 みほ「そ、そう?」 沙織「うん!むしろイマドキ、女子でそういう携帯小説の類読んでない子のが珍しい気がするけど」 みほ「そうなんだ……」 沙織「あははは。みぽりんの家厳しそうだしねえ」 2: 名無しさん@おーぷん 2018/09/20(木)22:53:24 ID:9ny みほ「(ふと、子供のころにお母さんが買ってくれた本があったことを思い出した))」 みほ「(当時流行っていた魔法使いの冒険小説を買ってとねだったら、『これにしときなさい』とお母さんは宮沢賢治の"銀河鉄道の夜"を差し出したのだ)」 みほ「(私はそんな教科書に載るような本が読みたいわけじゃなかったのに)」 みほ「(いやいや言ってるうちにお母さんは呆れて、どっか行っちゃったっけ)」 みほ「はは……、確かに家でこういうの読んでたら怒られたかも」 沙織「まあ、でもそんなもんだよね。大人はすぐ私達のこと批判するからさー」 みほ「そうかも。すぐに廃校だーなんて言い出すし。あはは」 沙織「あはははは」 3: 名無しさん@おーぷん 2018/09/20(木)22:54:02 ID:9ny みほ「(あの後、お母さんが買ってくれた"銀河鉄道"と、お姉ちゃんがこっそり買ってくれた"魔法使いの小説"が机に並んでた)」 みほ「(お姉ちゃんは、こっちは私が読むよって銀河鉄道を持っていったっけ)」 みほ「(それから、ずいぶんお姉ちゃんが面白そうに本を読んでたから、魔法使いの小説をほっぽって『一緒に読む!』なんて言って……)」 みほ「(お姉ちゃんは少し困ったような顔してたけど、お母さんはやけに嬉しそうだったなあ……。むぅ)」 4: 名無しさん@おーぷん 2018/09/20(木)22:54:38 ID:9ny みほ「沙織さんは銀河鉄道の夜って読んだことある?」 沙織「へ?」 みほ「宮沢賢治の、知らない?」 沙織「いやいや、知ってるよ。突然だったから驚いただけ」 沙織「読んだこともあるよ。中学校の頃だったかな?読書感想文書かされてさー」 みほ「そっか」 沙織「それで?銀河鉄道がどうかしたの?」 みほ「なんとなく沙織さんはカムパネルラに似てるかなって」 沙織「んー?」 続きを読む