【球界ここだけの話】 セ・リーグの3位争いが、しゃれにならない状況になってきた。 18日現在で借金「7」を背負った巨人が3位につけ、4位以下の中日、DeNA、阪神がいずれも借金「10」を抱えている。 残り試合を考えても、勝率5割未満のチームが3位になって、クライマックスシリーズ(CS)に進む可能性が高まっているのだ。 さらに、2位・ヤクルトも残り15試合で貯金は「2」。決して安心できる状況ではない。 CSが2007年に導入されて以降、過去にも借金球団が3位となって進出した例は意外にある。 2009年のヤクルト(借金1)、13年の広島(同3)、15年の阪神(同1)、16年のDeNA(同2)で、いずれもCSで敗れている。 ちなみに、パ・リーグは11年の西武の貯金1が最低だ。 だが、もしも大番狂わせが起こり、借金を抱えた球団がCSを制してしまったとしたらどうだろう。 プロ野球最高峰の戦いである日本シリーズの権威は失墜し、143試合の長丁場であるペナントレースの意味は事実上なさなくなる。 現に昨年のセ・リーグのCSでは、貯金8で2位だったDeNAが、同37で優勝した広島を破って日本シリーズに進出した。 短期決戦だけに、ありえない話ではないのだ。 これまで幾度となく取り沙汰されてきたが、やはり何らかの見直しは必要だろう。 サンケイスポーツ専属評論家の江本孟紀氏も常々、勝率5割未満の球団はCS出場を辞退すべき、と提言している。 CSはホームチームの収入源であり、消化試合をつくらないという観点点からも、廃止は現実的ではない。 だが、上位球団により大きなアドバンテージを与えるなど、ペナントレースの成績を今以上に反映させたルール見直しは進めるべきだと思う https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180919-00000519-sanspo-base 続きを読む