転載元 : http://wktk.open2ch.net/test/read.cgi/aimasu/1499518970/ 1: ◆KakafR9KkQ 2017/07/08(土)22:02:50 ID:tip ミリマスのSSです。 百合、R-18です。 2: ◆KakafR9KkQ 2017/07/08(土)22:03:45 ID:tip 「ふしゅ~」 部屋に着くなり、エミリーさんはへたりこんでしまいました よほど疲れが貯まっていたのでしょう、瞼は重そうで、今にも眠りそうな様相です 「エミリーさん、今お布団を用意しますからね」 「はぃ…… ありがとう…… ござい…… ましゅ……」 眼下に座る和装の金髪少女を見下ろしていると、自然に笑みがこぼれてしまいます とても似合っていますよ、エミリーさん 3: ◆KakafR9KkQ 2017/07/08(土)22:05:35 ID:tip 今、私とエミリーさんは私の実家に帰省しています 最初は一人で帰ろうと思っていましたが、エミリーさんが前々から私の実家に興味があったことを思い出し、彼女を誘って二人旅と相成りました エミリーさんにとって私の実家はとても魅力的なものだったらしく、様々な着物を見ては目をキラキラと輝かせていました その中からエミリーさんにもっとも似合うものを仕立ててあげると、もうエミリーさんのご機嫌は最高潮 私には聞き取れないネイティブな母国語で喜びを表していました 『せっかくなら一緒の服を着ていたい』と彼女が言うので、その後は私も和服に着替え町を歩いていました 途中何度も2ショット写真を撮らされたのは少し恥ずかしかったのですが、エミリーさんが心底喜んでいる姿を見ていると、連れてきた甲斐があったというものです 4: ◆KakafR9KkQ 2017/07/08(土)22:06:39 ID:tip 夜は家族とエミリーさんと一緒にお食事 エミリーさんは苦手なのにずっと正座で座っていて、途中足が痺れてもじもじしているところはとても可愛らしかったです 母からは『東京で外国人の友だちができたん?』とか『今度は男の子連れてき』とか言われたりしました 前者はともかく後者は…… 余計なお世話です しかもエミリーさんたらそれに対して『ふつつかものですが、宜しくお願い致します』だなんて…… 意味わかっているのでしょうか…… ですが、久々の家族との会話はとても楽しいものでしたし、久しぶりに会う気恥ずかしさもエミリーさんが緩和してくれて、とても楽しい一時でした 5: ◆KakafR9KkQ 2017/07/08(土)22:08:22 ID:tip そして、今 私の自室で眠ろうとしているところです 二人分の布団を敷いてエミリーさんに声を掛けようとすると…… 「すぅ…………」 座ったまま、寝息を立てていました 安らかに眠る彼女の姿をこのまま眺めていたい、そう思う気持ちもありますが、今日の疲れはしっかり眠ってとらないといけません 「エミリーさん、起きてください」 「うぅん……」 「雑魚寝なんてはしたないですよ」 「はぃ……」 エミリーさんはまぶたをさすりながら、立ち上がり布団へ歩きだします 続きを読む