転載元 : http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1486875617/ 1: 名無しで叶える物語(しか)@\(^o^)/ 2017/02/12(日) 14:00:17.70 ID:EPy8DINb.net /浦の星女学院 善子「お茶会? うちでやるの?」 ルビィが唐突に持ち出した話題に少し大袈裟に反応してしまう。 ルビィ「ずっと入荷待ちだったμ’sのDVDがやっと手に入ったの!」 善子「そういえば前に楽しみにしていたやつだっけ…」 最新のアイドル雑誌を眺めながら楽しそうなルビィ。 けれどそういうのってダイヤさんと一緒に騒いでいそうなイメージだけど…。 善子「で、それがどうしてお茶会になるのよ。女子会ならわからなくもないけど…」 えへへ、ちょっとね~と、何かを曖昧にする。 傍らで何か本を読んでいる花丸にも話を振り、できれば三人でやりたいと言い出す。 まぁいつもの調子でいけばそれは了承されることになるかな。 2: 名無しで叶える物語(しか)@\(^o^)/ 2017/02/12(日) 14:01:08.52 ID:EPy8DINb.net 花丸「いつやるずら?」 ルビィ「明日…はちょっと用事があるから、明後日はどう?」 善子「急なのね。日曜日か……まぁいいけど…」 花丸「まるも大丈夫ずら」 ルビィ「ホント? ありがと~」 言い終わると同時にルビィは教室をでようとカバンを手に取り走り出す。 どうやらもう決定となったようで、日曜日に私の家でお茶会という名のDVD鑑賞会が開かれる。 ルビィ「それじゃちょっと寄るところあるからお先に、また日曜にね~」パタパタ 善子「はいはい、またねー」 花丸「またずら~」パタパタ 3: 名無しで叶える物語(しか)@\(^o^)/ 2017/02/12(日) 14:02:20.37 ID:EPy8DINb.net 善子「まったく、いつもながら突然ね…」 いまに始まったわけじゃないしもう慣れたといえばそうだけど、あの行動力だけはたいしたものだわ。 横でかわらず本を睨みつけている花丸の様子を窺うも、この子もいつも通りだった。 善子「お茶会だなんて洒落た言い回しに意味あるのかしらね?」 そこに深い意図なんてないのだけど、花丸は私の言葉にわずかに表情を変化させた。 それがどういった心情かまでは到底理解できそうにないけれど…。 花丸「善子ちゃんは明後日、何の日か知ってるずら?」 善子「明後日?」 視線はかわらず本とにらめっこしながら花丸が言う。 明後日というと2月14日。それは私にとって愚問とも言うべき特別な日! 5: 名無しで叶える物語(しか)@\(^o^)/ 2017/02/12(日) 14:03:14.85 ID:EPy8DINb.net 善子「当然知ってるわよ、ミサミサの命日よ!」 花丸「ミサミサ?」 私の答えが予想と違ったのか、ここでようやく視線を本から私に移す花丸。 って、まさか知らないの!? 善子「ミサミサよ、弥 海砂。デスノート見てないの?」 花丸「知らないずら」 善子「あの漫画を知らないだなんて、人生の7割ほど損をしてるわよ?」 花丸「あ、漫画のキャラだったの…。てっきり善子ちゃんにとって大切な人の命日なのかと……」 善子「大切……そうね、とても好きなキャラだからあながち間違ってはいないわ……」 と、ここまで話したところで花丸が少し可哀想なものを見る目で私を見つめる。 わかってるわよ、本題とは別なのよね……えっと、14日というと…。 続きを読む