転載元 : http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1471348467/ 1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/16(火) 20:54:27 ID:gKP4auzk 国王「改めて話そう。先代勇者が25代目魔王を倒し30年」 国王「新たなる魔王、26代目魔王が現われた」 国王「そして神々の力が発現した、選ばれし者である君は勇者として、討伐にあたってもらいたい」 国王「同行者三名は我々の方で選定しておる。その者らと共に魔王城がある西へ向かってもらいたい」 国王「魔王城は瘴気に包まれており、神々の力である退魔の力がなくては幾ばくともちはしまい」 国王「とは言え、神々の力があって尚、瘴気が重く圧し掛かるだろう」 国王「魔王城の近くまで進んだら、周囲にある四つの祠を巡るといい」 国王「そこで祈りを捧げれば祝福を受けられるだろう」 国王「祠は魔王城の東……ここから見て、最も近い位置と言えるだろう。そこから一周回るとよい」 2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/16(火) 20:56:42 ID:gKP4auzk 国王「何か質問はあるだろうか?」 勇者「魔王討伐は勇者を含めて四人、というのは周知の事実ですが、理由をお聞かせ頂いてもよろしいでしょうか?」 国王「神々の力が他者にも影響を与えるが、それが三人が限度なのだよ」 勇者「少数精鋭を取らざるを得ない訳だったんですね」 国王「うむ……すまないな」 勇者「いえ、陛下が謝罪される事ではございません」 勇者「必ずや使命を果たして参ります」 国王「うむ、任せたぞ」 3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/16(火) 20:58:28 ID:gKP4auzk …… 勇者(これから命を預けあう仲間か……確かこのあたりに……) 勇者「あそこか……」 戦士魔法使い僧侶「……」 勇者「君達が陛下が仰っていた同行者、だね?」 戦士「おう、あんたが勇者様か」 魔法使い「ちょっと言葉使いっ」 戦士「これからお互い命を預ける間柄なんだ。辺に畏まっても疲れるだけだろ」 勇者「その通りだ。皆、自然体でいてくれればいい」 勇者「神々に選ばれただけで、俺自身は何も凄い事はないしね」 僧侶「そ、そう言われましても」 4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/08/16(火) 21:00:11 ID:gKP4auzk 戦士「改めて俺は戦士だ。見ての通り接近戦なら任せとけ!」 魔法使い「あたしは魔法使い。この国の宮廷魔法使いをやっているわ。攻撃魔法がメインよ」 僧侶「私は城下町の教会にいました僧侶です。回復魔法でしたらお任せ下さい」 勇者「俺は勇者だ。一応程度には剣が使える。まあ、戦士には稽古つけてもらわないとだな」 戦士「おうよ」 勇者「三人とも、詳細については聞いているだろうか?」 魔法使い「勇者様に同行して魔王を倒す、というぐらいしか」 勇者「そうか……まあ自分もそう詳しく知っている訳じゃないけども」 続きを読む