転載元 : http://engawa.open2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1478259702/ 1: 名無しさん@おーぷん 2016/11/04(金)20:41:42 ID:p9C 適当独自設定あり 2: 名無しさん@おーぷん 2016/11/04(金)20:42:33 ID:p9C 機関の音が頭の中で反響し目を覚ました。 無人輸送艇の中で割り当てられたコンテナ。私の個室、寝袋の中で身じろぎする。 申し訳程度のブランケット、全く最高の寝心地。 「…shit…」 ひとりごちて、デバイスを手元に引き寄せる。 全く眼鏡がないと何も見えやしない。 ディスプレイに滲む、03:28の文字。 「…寝てた…sleep?」 3: 名無しさん@おーぷん 2016/11/04(金)20:43:56 ID:p9C 頭の中で、刷り込まれたnihonngoとenglishが齟齬を引き起こして悲鳴を挙げる。 「全く…軍用機構の…ebo…革命が必要と…action…」 「×××」 悪態をつきながら、 Reboot, Exe, Hallo new world goodbye yesterday 昨日こそ覚えていたいのに。 「あー、あー、私は、私は、 だれなんだろう。 「クイーンエリザベス級、四番艦、ウォースパイト 本当に?模造品じゃないの? 「さえき湾…このたび佐伯湾伯地に どうしたらさいきと読めるのかしら? 「着任いたしました。どうぞよしなに」 どうするのかしらね?ねえ?あなた? 4: 名無しさん@おーぷん 2016/11/04(金)20:44:53 ID:p9C 暗転 甲板の欄干に身を寄せる一人の艦娘 月と星を背にして タイトルコール 『佐伯湾上のウォースパイト』 5: 名無しさん@おーぷん 2016/11/04(金)20:46:46 ID:p9C 〔火気厳禁〕 ぺたぺたと階段を上る。 裸足に感じる冷たさが私の意識を覚ましてゆく。 デッキに通じるドアを開けると検診衣の袖から風が抜けてゆく。 「…寒い…」 ポケットから煙草を取り出し、火を点ける。 それが唯一の暖かさ。 続きを読む