転載元 : http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1386514345/ 1 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/12/08(日) 23:52:25 ID:jY1NVSBg 何ってところだここは…… 見渡す限り灰色。 空も大地も、地面の枯れ草も何もかも灰色一色だ。 やっぱり灰色の…… 雲だけがやけに早く流れている。 巨人は……いねえな。巨人どころか生き物なんてどこにも見当たらねえ。 そもそも俺自身生きてんのか? 話に聞く地獄かここは? 遠くの方に山みてえなもんが見えるが、あれは何だ? 2 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/12/08(日) 23:53:15 ID:jY1NVSBg 俺は確か、……ライナーに技を極めて、あと少しで首を取れるって時に、……ベルトルトの野郎が降ってきやがった。 それから俺は…… やっぱり死んだのか? とにかく、ここはどこだか分からねえが、足の向く方へ行ってみよう。 ……川があるな。喉が渇ききってる……ってことは、まだ死んじゃいねえのか。 とにかくありがたい。水にありつける。 水は澄んでいる。きれいな水だ。うまい…… うん? 3 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/12/08(日) 23:55:22 ID:jY1NVSBg エレン「(顔を上げて向こう岸を見る)ミケ分隊長!」 ミケ「エレンか…… ここはどんな匂いがする」 エレン「? 特に、どんな匂いもしませんが」 ミケ「それで平気なのか、お前」 エレン「はい…… 特に」 ミケ「信じられねえ! 何も匂いがしないでも平気だって? 俺は嫌だ。いやだああああああ! 全っ然、何も匂わない? お前馬鹿? ハンジのつむじは焼き菓子の匂いがしたぞ! エルヴィンのケツは、古道具屋の匂いだった! リヴァイのうなじは…… エレン貴様のケツの匂いは嗅いだことがない」 4 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/12/08(日) 23:57:02 ID:jY1NVSBg エレン「分隊長がそのようにお詳しいとは尻、いえ存じませんでした」 ミケ「残念だ。お前はリヴァイに囲われていて、俺はとうとうそのケツに近付くことができなかった。リヴァイの野郎め。どれほど呪っても呪い足りない」 エレン「申し訳ありません…… え!」 エルド「エレン」 グンタ「エレン」 オルオ「エレン」 ペトラ「エレン」 エレン「皆さん、どうしてここへ……」 続きを読む