転載元 : http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1534273301/ 1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/15(水) 04:01:42.25 ID:TejnHRCr0 戸山香澄「もしも私が↓1だったら」 2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/15(水) 04:08:12.96 ID:uTs5BY8io 着ぐるみ 3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/15(水) 07:44:42.33 ID:TejnHRCr0 もしも戸山香澄が着ぐるみだったら 香澄(もうすぐ憧れの高校生活!) 香澄(やっぱり最初のインパクトが大事だよね……何か変わった格好で学校に行ってみようかな?) 香澄(うーん、変わった格好……そうだ、昨日アニメで星形のマスクをかぶった人がいたし、それを真似してみよう!) ――時は流れ花咲川女子学園入学式、校庭にて ザワザワ...ナニアレ...ホシ? 香澄(ふふふ……みんなの視線が私に集まっているのが分かる) 香澄(あっちゃんとお母さんには必死で止められたけど、押し切ってよかった!) 香澄(髪型も星をイメージしたものにするっていう隙を生じぬ二段構えだし!) 香澄「さってと、私のクラスはー、っと……わっ」ドン 山吹沙綾「あ、ごめ――えっ」 香澄「ううん、こっちもぶつかってごめんね。あれ、何かいい匂いが……」 沙綾「あー……うん……」 沙綾(なんだろうこの子、星形のマスク被ってる……関わらない方がいいかも) 香澄「そういえば朝ごはん食べてなかったなぁ」 沙綾「あ、ちょっと急ぐから……ぶつかってごめんね、それじゃ!」 香澄「……行っちゃった。人見知りする人なのかな? っと、それより私のクラスは……」 氷川紗夜「ちょっと、そこの新入生の方」 香澄「んーっと」 紗夜「そこの変なもの被った新入生!」ガシッ 香澄「……え、私?」 紗夜「あなた以外にいないわよ、被り物なんてしてる人は。それより、その被り物は?」 香澄「はい、星です!」 紗夜「質問が悪かったかしらね。どうしてそれを被っているのかしら」 香澄「私は星だからです!」 紗夜「…………」 紗夜「…………」 紗夜「……そう。詳しい話は生徒指導室で聞きます。ついてきてください」 香澄「え、ちょ、私これから入学式が……」 紗夜「そんな格好で参加させるとでも? いいからついてきなさい」 香澄「うわー」ズルズル …………………… 4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/08/15(水) 07:45:32.74 ID:TejnHRCr0 香澄「結局マスクは没収されちゃったし、入学式にも出れなかった」 香澄「マスクの下、星の髪型しといて良かった~。備えあれば憂いなし、だね!」 香澄「ところで、どうしてかクラスのみんなの距離が遠いような気がする」 香澄「もしかして自己紹介で変なこと言っちゃったかなぁ」 沙綾「…………」 香澄「あ、朝の……おーい!」 沙綾「え?」 香澄「えっと、確か山吹沙綾ちゃん! だよね?」 沙綾「あ、ああ、うん」 香澄「私、戸山香澄! よろしくね!」 沙綾「うん、よろしく……」 沙綾(……朝は関わっちゃダメな人だと思ったけど……普通の子、なのかな?) 沙綾「朝の……えーっと、マスク? はどうしたの?」 香澄「いやぁ、あれね? 風紀委員の先輩に見つかって没収されちゃった」 香澄「それでそのままお説教されて、入学式に間に合わなかったんだ……」 沙綾「へぇ、それは災難……だったね?」 香澄「うん……でもほら、この髪見て! ちゃーんとマスクの下も星だし、隙を生じない二段構えだよ!」 沙綾「ネコミミじゃなかったんだ、それ」 香澄「えー? どこからどう見ても星だよ~」 沙綾「なんで、えーっと、香澄ちゃんはそんなに星にこだわるの?」 香澄「呼び捨てでいいよ!」 沙綾「あ、うん」 香澄「それで、星にこだわる理由はね、小さな頃に星の鼓動を聞いたから!」 香澄「あの時に確信したんだ。私は星だって。夜空に輝く星になる運命があるんだって!」 沙綾「……へぇー」 ――キーンコーンカーンコーン... 香澄「あ、もうチャイム。それじゃあね、さーや!」 沙綾「うん……」 沙綾(やっぱりちょっと変な子だ……悪い子じゃなさそうだけど……) 続きを読む