転載元 : http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1366209880/ 1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/04/17(水) 23:44:40 ID:pSsZIqlk コポポポ… 幼馴染「クックック……」 幼馴染「アーーーッハッハッハッハ!!」 幼馴染「ついに……ついについについにッ!」 バッ 幼馴染「完成したわ!コブラになれる薬、その名も『コブラニナール』!!」 幼馴染「ムァッドサイエンティストを目指して幾年月……」 幼馴染「来る日も来る日も男にバカにされネタにされる毎日……」 幼馴染「最近じゃバカにするどころか憐憫の眼差しで『なんだ、その、頑張れよ……』とか言ってくる始末……」 幼馴染「長かった屈辱の日々ともこれでさよならよ……フフフ、男、待ってなさいよ……」 幼馴染「あたしの研究をコケにした罰を、その身に受けてもらうわよ……」 幼馴染「開発したばかりのこの薬、コブラニナールで……」 幼馴染「男の身も心も、超絶ウルトラカッコ良い宇宙海賊、コブラに変身させてあげるんだから……」 幼馴染「フフフ……ハハッ……アーッハッハッハッハ!!」 コンコン 2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/04/17(水) 23:47:03 ID:pSsZIqlk ガチャッ 男「ノックしたから開けるぞ……ってうわ臭っ何このえも言われぬ香り!?」 幼馴染「まだ開けていいって言ってないのに入らないでって何度言えば分かるのよあんたは!」 男「いやーすまんすまん。……なぁ換気しようぜ。何ていうか……臭い」 幼馴染「女子の部屋に入るなり臭い臭い連呼するな!……まぁ確かに臭いんだけど」 男「自覚あるなら言われる前に……まぁいいや。あ、おばさんから伝言」 幼馴染「……母さんも男をメッセンジャー代わりに使うのをいい加減……臭いからか。何?」 男「高笑いがうるさい。今度やったらお小遣いを1/2にカットする、だそうです。俺もうるさいと思う」 幼馴染「はっ、半分!?ただでさえ研究費用カツカツなのに半分て!?あんたはどうでもいい!」 男「……なぁ、こんな部屋に閉じこもってわけのわからん研究?とかするよりさ……」 幼馴染「ふんっ。凡人には理解できなくて当然よ。あんたもいずれ……いえ――」 幼馴染「今日こそ私の偉大さを理解するわ」 男「……このやり取りも何回目なんだか。で、今回はどんな失敗作ができたんだ?」 幼馴染「ぐぬぬ……鼻からバカにしてかかってるわね……」 男「まぁな。一回も成功した試しがないから」 3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/04/17(水) 23:54:12 ID:pSsZIqlk 幼馴染「今回あたしが開発した薬はその名も……」 幼馴染「…………」 男「……その名も?」 ペコポン! 幼馴染「……フッフッフ、その名も『惚れられ薬』よッ!」 男「はいはいすご……あんだとぉぉぉぉぉッ!?」ガタッ 幼馴染「あれれー?バカにしてた割には随分食いつきがいいじゃないの」 男「うっさい!てかそれはマジか!すごい!本当にすごい!今までの失敗全部帳消しにできるレベルだ!」 幼馴染「……単純」ボソッ 男「何?」 幼馴染「何でも。それより飲むの飲まないの?」 男「え。俺が飲んでいいのか?」 幼馴染「他に誰が飲むのよ」 男「幼馴染が自分の非モテライフ解消するのが先じゃ……」 幼馴染「……飲ませてあげようと思ったけど、やっぱやーめたっと」 続きを読む